2~4月の決算発表が本格化…ゲーム関連では一転営業黒字予想のgumiや第2四半期まで好調のエイチームに注目

2~4月の決算発表シーズンが今週から来週にかけていよいよ本格化する。この期は、1月、4月、7月、10月に該当する決算期であり、数としてはやや少な目となる。

下の表は、主なゲーム・ネット関連株の決算スケジュールをまとめたものだが、やはり注目度が最も高いのはgumi<3903>だろうか。gumiは3月5日に業績予想の大幅下方修正(営業赤字への修正)を発表し、ショック安ともいえる株価の動きを演じたりもしたが、先日6月1日には一転、再度の業績予想修正を発表し、営業黒字で着地見込みになったとした。

ゲームという事業の性質上、ヒットのあるなしで業績の変動幅が大きくなるのは致し方ない面もあるが、上場企業として投資家を大きく振り回してしまった感は否めない。今回の本決算発表では、営業赤字→黒字に転換になった内容の詳細、特に第4四半期が第3四半期と比べてQonQでどのように変わっているのかなどをじっくりと見極めたい。

【関連記事】
gumi、15年4月期業績予想の修正を発表…前回の赤字転落予想から一転黒字に 『ファントム オブ キル』などネイティブアプリ好調、合理化効果も寄与

gumi、2015年4月期の業績予想を大幅下方修正、営業損益を13億円の黒字→4億円の赤字に 売上の計画未達で 海外での先行投資も圧迫

ゲーム関連でもう1つ注目されるのは、名古屋の雄、エイチーム<3662>だろう。『ユニゾンリーグ』の貢献などで第2四半期までの業績は、売上高が18.4%増、営業利益は2.1倍と前年同期で大幅な増収増益を達成している。また、足元でも東京スタジオの8月開設(関連記事)や『ユニゾンリーグ』の台湾、香港、マカオでの展開(関連記事)などホットな話題が飛び出しており、第3四半期の結果とともに今後の展望についても関心が募るところだ。

 
予定日 コード 会社名 決算期末 種別
6月5日 3657 ポールHD 1月 1Q
6月5日 4334 ユークス 1月 1Q
6月9日 3658 イーブックイニシアティブ 1月 1Q
6月10日 3811 ビットアイル 7月 3Q
6月11日 3625 テックファーム 6月 3Q
6月12日 3662 エイチーム 7月 3Q
6月12日 3770 ザッパラス 4月 本決算
6月12日 3843 フリービット 4月 本決算
6月12日 3903 gumi 4月 本決算
6月15日 3665 エニグモ 1月 1Q
未定 4824 メディアシーク 7月 3Q
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高160億0900万円、営業利益4億4700万円、経常損益1900万円の赤字、最終利益4億4500万円(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
企業データを見る
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
企業データを見る