【アプリ調査】紛れもなくシリーズ最新作…スマホRPGの概念を覆した『メビウス ファイナルファンタジー』が売上ランキング急上昇


スクウェア・エニックスは、2015年6月4日(木)10時にiOS/Android端末向けに『メビウスファイナルファンタジー』をリリースしたが、わずか1日でApp StoreのトップセールスでTOP20入りを果たした。現在19位。

本作は、『ファイナルファンタジーVII』、『ファイナルファンタジーXIII』のプロデューサーである北瀬佳範氏を中心とした、同シリーズの開発チームが手掛ける、かつてないクオリティのスマートフォン向けRPG。

シナリオは、シリーズスタッフでお馴染みの野島一成氏が手掛けており、章ごとのエピソード配信と多彩な運営イベントで長期的に遊べる仕組みを実現。また、スマートフォンの片手操作に特化したコマンドバトルでは、派手なエフェクトと滑らかなモーションも堪能できる。

そして、シリーズ伝統の「ジョブシステム」も採用されており、ジョブとアビリティの組み合わせで、どこまでもやり込めるキャラクターメイキングが楽しめる。
 
 
 


 

■ナンバリング最新作『FF15』発売を待たずして、そのクオリティを手元で実現


『ファイナルファンタジー』を題材としたスマートフォンゲームは、これまでにも複数リリースされているが、同シリーズのナンバリングタイトルを手掛けた開発陣が中心となり開発したのは、本作が初ではないだろうか。ゲーム画面を見ていただければ分かるが、直近のシリーズ『FF13』『14』『15』といった、コンシューマと遜色ないほどの圧倒的な映像美をスマホで実現している。

当然、ゲーム内容もコテコテのRPG…かと思いきや、これが意外にもスマホに特化したタイトルに。

プレイヤーは、過去の記憶を失った異邦人のひとり・ウォル(CV:島崎信長)となり冒険を進めていく。ゲームはステージ踏破式となっているが、随所にキャラクターの掛け合いや物語の鍵となる大きな展開を迎えるなど、重厚な物語でプレイヤーを引き込んでいく。
 
 
 

▲ステージ選択画面では、エリアへの移動に必要なスタミナやバトル回数が確認できる。ボーナスはバトル報酬に大きく影響。出現する敵の属性などの情報が確認できる。そして、従来のスマホゲームと同様に他プレイヤーからカード1枚をレンタルして、いよいよバトルスタート。
 
 
ゲームの根幹となるバトル部分では、通常攻撃の「たたかう」と強力な「アビリティ」を使い分けていく。操作方法は至極シンプルで、画面をタップすると「たたかう」で敵を攻撃できる。「たたかう」で攻撃すると魔力の源「エレメント」が出現し、そのエレメントを集めると「アビリティ」が使える……といった形だ。

「たたかう」で三連撃まで連続して攻撃すると、エレメントの出現数は徐々に多くなっていく。ただ、三連撃する前にアビリティを使用すると、このカウントはリセットされてしまうため、弱い敵には「たたかう」の三連撃を決めて、ボスに備えてエレメントをためていくことも戦略のひとつになるだろう。当然、相手の弱点属性を付くのも忘れずに。

一見、単純なバトルと思うが、毎度毎度考える瞬間に直面するため、なかなかバトルでは油断できない。個人的に、通常攻撃の「たたかう」を三連続で繰り出しているときが、キャラクターの異なるモーションに加え、大胆なカメラアングル、心地良い効果音などが調和して、人気のアクションやパズルゲーム以上に爽快感が得られた。
 
 
 
 

▲エレメントを戦況にあわせて使う特殊能力「エレメントドライブ」。エレメントを使用することで、回復できたり、敵の攻撃属性に併せて耐性で身を守ったりすることが可能だ。なかでも強敵とのバトルでは、この「エレメントドライブ」を駆使して守備にまわることも重要になってくる。
 
 
▲アビリティの使用や、エレメントドライブでエレメントを吸収すると、「必殺技ゲージ」がたまっていく。ゲージが満タンになると、ジョブ専用の必殺技を発動できる。このほかオートバトルも搭載。


▲バトル後のスコアは、最高点を更新すると「週間ランキング」に登録される。カードをレンタルしたプレイヤーもフォローできる。
 
 
プレイヤーは、「ジョブ」や「アビリティ」のカードを選んでステータスを整えていく。カードと聞いて、少々げんなりするユーザーもいるかと思うが、ここは従来の『FF』シリーズ同様の装備や育成環境となっているので安心してほしい。まずデッキ編成では、アビリティカードをデッキにセットして、戦闘能力を強化できる。アビリティカードは4枚セットでき、それぞれの合計が言わば戦闘力となる。これら1つの「ジョブ」と4つの「アビリティ」を編成画面で決めていくことになる。

また、「ジョブ」を強化する「スキルパネル」では、バトル後などで入手できるスキルシードを使用することで、新たなスキルやステータスを解放することが可能。パネルは自由な順番で解放できるため、伸ばしたい能力から成長させていこう。なお、スキルパネルには、強力な「上級ジョブ」や「新しい武器」が埋め込まれたパネルがあり、こちらも従来のシリーズと同様にキャラクター育成はもとより、パネルを踏破していく楽しみがある

このほかカードには、戦士系、魔道士系、レンジャー系と3種類のジョブタイプが存在し、ジョブタイプが適合するアビリティのみ「魔力」によって威力が強化される。ジョブごとに使用できるエレメントも変わるため、編成画面では最適なカードを選んでいこう。もちろん、合成を経て各カードを強化していくことも可能だ。
 
 
 

■ランキング急上昇のフックは「とりあえずジョブ!」


おもなマネタイズは、魔石(有償通貨)を使用したガチャ(召喚)となる。ガチャには、1枚ずつ召喚する「カード召喚」(1回魔石500個:ジョブかアビリティ1枚紹介)、ジョブカードが必ず召喚できる「大召喚」(1回魔石3000個:ジョブ1枚とアビリティ5枚セット)、カード成長に役立つ「サボテン召喚」(1回魔石1500個:サボテンダーカード5枚)が存在。また、魔石の価格は下記のとおり。

【魔石の購入】
■120個(120円)
■700個<※600個+おまけ100個>(600円)
■1500個<※1200個+おまけ300個>(1200円)
■3000個<※2300個+おまけ700個>(2300円)
■6000個<※2300個+おまけ700個>(4500円)
■12000個<※8800個+おまけ3200個>(8800円)
 

恐らく多くのプレイヤーは、ジョブカードが必ず召喚できる「大召喚」(1回魔石3000個:ジョブ1枚とアビリティ5枚セット)目当てに、最低2500円(魔石3000個)を課金していることが予想される。「どうせ強化するなら、伸びしろのある希少価値の高いジョブで!」とゲーム開始時に考え、お試し感覚として大きなスタートダッシュに繋がっているのだろう。

カードやガチャ、手軽なバトルテンポなど、すっかりスマホゲームの作法に整った本作だが、王道RPG『FF』シリーズの醍醐味である、圧倒的な映像美・重厚な物語・やり込みや成長過程が楽しめるジョブなどのシステムは、きちんと踏襲されていることは間違いない。そういう意味でも本作は、紛れもなく『FF』シリーズの最新作といえよう。
 
 
▲ガチャ画面
 
なお、正式サービス開始を記念して、配信開始となる本日から6月19日 23:59 までにプレイを開始したプレイヤーを対象に、豪華なアイテムをプレゼントする。特典は2種類用意されている。
 

特典① ログインボーナス強化 ⇒ ログインボーナスが通常よりも豪華に!
特典② フェニックスの尾プレゼント ⇒ 貴重なアイテムを3つプレゼント!
 
 
(文:編集部  原孝則)


■『メビウス ファイナルファンタジー』

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株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
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