新日本プロレス『プロレスやろうぜ!』発表会…団体自らの企画だからこそ実現した数々のこだわりと奥深いゲームシステム 棚橋選手とKUSHIDA選手がデモプレイ


新日本プロレスは、6月8日、東京都内で、公式プロレスゲーム『プロレスやろうぜ!』プレス発表会を開催した。発表会には、新日本プロレスの菅林直樹会長、開発を担当したゼクスの小林高志社長だけでなく、新日本プロレス所属の人気レスラーの棚橋弘至選手や「BEST OF THE SUPER Jr.XXII」で優勝したKUSHIDA選手らも応援に駆けつけた。

本作は、新日本プロレス所属選手が実名が登場し、3Dアクションシーンが楽しめる新日本プロレス公式のプロレスオンラインゲーム。新日本プロレス自らが企画とディレクション、配信を担当している。プレイヤーは、技とアバターパーツを組み合わせてオリジナルの選出を作り上げ、全国のプレイヤーや新日本プロレスの選手たちと闘いながら、最強のレスラーを目指していく。

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■新日本プロレス自らが企画した"プロレス愛"の詰まった一作に

まず、菅林会長が登壇し、プロレスブームが再燃といわれるものの、新日本プロレスを題材にしたゲームが久しくでておらず、リーディングカンパニーとしての使命からブーム再燃へのアシスト的な存在となることを目指したと開発の経緯を明かした。そして1年半前から開発を行い、技のモーション、コスチューム、Tシャツなど細部にこだわったことを強調した。スマートフォンの特性を活かした様々な挑戦も行い、新日本プロレスの柱の一つとして展開していくと語った。

続いてゼクスの小林社長がゲームの説明を行った。プレイヤーは、自分だけの選手をつくってパワーアップしながら、新日本プロレスの選手や他のプレイヤーと対戦していく。実際のプロレスと同じように「3カウント」をとるか、相手選手に技をかけてギブアップさせれば勝利となる。

対戦では、3つの技を装備し、技を出し合って試合を進めていく。技の数値の高いほうが攻撃を行い、ダメージを与えることができる。技の数値は、属性の相性や選手のコンディションでも変化するため、数値の高さが全てではないという。耐久値をあげない状態で相手の技を受け続けると、怪我をしてしまうこともあるそうだ。
 


試合に勝つとポイントが入手できるが、本作の面白いところは、試合の内容も問われることだ。プロレスの試合では相手の技をあえて受けてタフさと強さを示し、試合を盛り上げていくが、本作でもお互いが相手の技を受けて体力を使い果たし、必殺技で勝敗が決まるような好勝負をすると多くのポイントが得られる。逆にいえば、相手を一方的に叩きのめすような"しょっぱい試合"をやってはいけないということだ。
 


また、新日本プロレスの選手と試合ができるほか、他のプレイヤーの操るレスラーとオンラインバトルを行うことができる。各階級ごとのチャンピオンベルトの争奪戦といったゲーム内イベントを行う予定があるほか、新日本プロレス所属のレスラーが一プレイヤーとしてゲームに参加しており、対戦できる可能性もあるとのこと。
 


なお、ゲーム内で利用できるパーツは、闘魂ショップで販売されているTシャツや衣装、技も含めて600種類以上用意されている。選手のコスチュームや技が新しくなった場合、アップデートで対応していくとのこと。さらに新日本プロレスのヒールユニット「BULLET CLUB」の制作を行っていることも明らかにした。このほか、新日本プロレスの試合会場でGPSを使って位置登録を行うと、特別なアイテムが入手できるようにもする予定。
 




 
■棚橋選手とKUSHIDA選手がオンラインバトルに挑戦!

続いて棚橋選手とKUSHIDA選手が登場した。棚橋選手は「かなり早い段階から情報を耳にしており、楽しみしていた企画でした」と語り、続いてKUSHIDA選手も「子供の頃、プロレスゲームにプロレスがより好きになり、選手にもなりました。このゲームが色々な人の目に触れるフックになることを祈っています」とゲームへの期待を示した。両選手は、オンラインバトルを行った。

ゼクスの小林社長は、「写真やビデオを何度も繰り返してみて、細かい動きを再現するのに時間がかかりました。そこを似せられるかどうかが決め手です。技には特にこだわり、選手が実際に技を出す前に示す"ちょっとした間"までも再現しました」と出来栄えに自信を示した。

それでは、ゲーム内に両選手が登場するが、出来栄えに関してはどう評価しているのか。まず、棚橋選手は、自らの筋肉の再現度合いに関心を持ったようだ。顔がふかわりょうさんに少し似ていると会場の笑いを誘った後、「広背筋や三角筋が非常に良いですね。ただお腹がポチャッとしていることが気になりますね。制作当時は、そうだったもしれませんが、いまは絞っていますから...」とコメントした。コスチュームについても細かい模様が再現され「完璧ですね」と喜んでいた。
 

またKUSHIDA選手は「自分がキャラクターとして出てくるのは小さい頃からの夢がかないました」とうれしそうだった。そして、コスチュームをチェックし、「一番こだわっているスリット部分が再現されていますね。本当に細かい。」とコメントした。それだけでなく、左右異なるレガースや9時40分を示す時計、そして青いリングシューズなど細かい部分まで再現されたことに驚いていた。
 

続いてオンラインバトルを体験した。すでに配信されているゲームアプリのため、実際に遊んでいるプレイヤーと対戦することとなった。バトルは、技を選択するだけで楽しめるシンプルなゲームだが、技のポイントだけでなく属性を考慮する必要があるため、駆け引きの要素が強く、一進一退の白熱した攻防となった。オンラインゲームで初めて遊ぶKUSHIDA選手は勝利し、棚橋選手は"好勝負"を演出したものの惜しくも敗れた。
 

▲席があまりよろしくなかったため、照明がうつりこんでしまった。目も当てられない写真だが、ご容赦を。
 



▲敗れてしまい、がっくりとする棚橋選手。「リベンジしてやるからな!」と再戦を誓っていた。棚橋選手とオンラインで対戦するチャンスがあるかもしれない。


また興味深かったのは、オンラインバトルの後、相手プレイヤーの試合ぶりを評価することもできることだ。こういった要素は、オンライン対戦では珍しい。棚橋選手は、この点について、「プロレスとプロレスファンの持つ文化ですね。勝ち負けという結果だけでなく、『いい勝負したな!』とお互いに健闘をたたえ合うものです」と説明した。公式ゲームならではのこだわりには驚かされた次第だ。

最後に両選手から以下のコメントがあった。

棚橋選手「プロレスというものが、スマートフォンやタブレットを通じて、皆さんのそばにあるのはすごく嬉しい状況です。時間を見つけてプロレスを生活の楽しみにしてもらえたら嬉しいです。」

KUSHIDA選手「プロレスゲームが出るのは感無量。自分の子供の頃と違うのはデータがどんどん更新し、進化していくことです。小さい子供から大人までひとりでも多くの人にこのゲームをきっかけにプロレスが好きになってもらえることを願っています。」

 
▲発表会の冒頭、「BEST OF THE SUPER Jr.XXII」でカイル・オライリーとの激闘を制し、優勝したKUSHIDA選手が優勝の喜びを語った。体中にダメージが残り、試合の記憶もほとんど残っていないという。IWGPジュニア王者のケニー・オメガ選手との対戦への意気込みも示した。

 
▲新日本プロレスへの入団が決まったデビッド・フィンレー選手も会見。できるだけ長く勉強して一番を目指して頑張りたいと挨拶した。
 
(編集部 木村英彦)


 
 ■『プロレスやろうぜ!』
 

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