マーベラス、『剣と魔法のログレス』大ヒットでApple・Google経由の売上が急増 "お色気"武器に「Mobage」経由も堅調

マーベラス<7844>は、6月23日に開示した2015年3月期の有価証券報告で、GoogleとApple経由の売上高が大きく伸びたことが明らかになった。前の期(2014年3月期)は、販売先一覧で全体売上の10%に到達していなかったが、Google経由の売上高が12.9%の34億円、Apple経由が11.7%に相当する30億円だった。

これはAimingとのスマートフォン向けオンラインRPG『剣と魔法のログレス』が大ヒットしたことが大きい。アプリストアの売上ランキングでも上位をキープしているだけでなく、2月にサービスを開始した『ディズニーマジックキャッスル ドリーム・アイランド』も通年で寄与する見込みで、引き続き成長が期待される。この点は、マーベラスがすでに発表した決算発表からも推測できることで、とりたてて大きな驚きはない。

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もう一つ見逃せないのは、ディー・エヌ・エー(DeNA)経由での売り上げが前の期に比べて0.6%増の35億円(全体に占める割合は13.5%)とわずかだが伸びていることだろう。「Mobage」のサードパーティのコイン消費は、4四半期ほど微減となっているが、伸びを維持できている点は特筆に値する。GREEやdゲームも加わり、安定した収益源となっているようだ。

 




『ハイスクールD×D』や『閃乱カグラ NewWave Gバースト』、『一騎当千バーストファイト』など"お色気"系のブラウザゲームが健闘しているものとみられる。"お色気"要素は、リジェクト懸念からネイティブアプリでは打ち出せない要素だけに、ブラウザゲームならではの戦い方として注目されよう。
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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