3~5月期決算発表シーズンが到来…ゲーム関連株は今週末から来週前半がピークに シリコンスタジオの第2四半期、ケイブの本決算に注目

3~5月期の決算発表も順調に日程が進み、今週からはゲーム・ネット関連株の決算発表も本格化し始めてくる。この期は、2月、5月、8月、11月に該当する決算期となり、3月、6月、9月、12月に該当する決算期に比べると数は少なくなるが、それでも注意を払っておくべきゲーム・ネット関連株も少なくない。

下の表は、主なゲーム・ネット関連株の決算スケジュールをまとめたものになる。ゲームという観点で注目される銘柄を選ぶとすると、やはりシリコンスタジオ<3907>とケイブ<3760>ということになるだろう。

シリコンスタジオは、7月3日に2015年11月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を従来予想92億7700万円から87億200万円に下方修正し、各利益項目は、営業利益を従来予想9億300万円から3億6200万円、経常利益を同8億8700万円から3億4800万円、当期純利益を5億3200万円から2億200万円と大幅下方修正した。

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元々、前回開催された会社説明会でも『ワンダーブロック』の課金率改善を課題とするなど、コンテンツ事業の状況にやや懸念があったが、新作『グランスフィア』の開発長期化もあって、特に利益面で大きな影響が出たようだ。既に予想の修正を受けて、株価は決算発表に先んじて大きく調整(関連記事)しているだけに、決算発表後の一段安は想定しづらいが、修正後の通期計画がどういった前提で組み立てられているのかなどをしっかりと確認したいところだ。

一方、ケイブは、直近で元取締役による不正行為が判明(関連記事)するなど、荒波の中にある。第3四半期累計(6~2月)までの業績も売上高11億6100万円(前年同期比15.5%減)、営業損益3億3100万円の赤字(前年同期2億4800万円の赤字)、経常損益3億3100万円の赤字(同2億4900万円の赤字)、四半期純損益3億8000万円の赤字(同2億7500万円の赤字)と赤字幅が拡大している状況で、これが第4四半期期間(3~5月)で少しでも改善傾向を見せることができているのかが、まず最初のポイントだ。

第4四半期のリリースとなった『ゴシックは魔法乙女』は、リリース当初こそ、アプリストアのランキングをにぎわす場面もあったが、その後は伸び悩んでいる印象であり、足元は実際どういう状況にあるのかにも関心が募る。
 
(編集部:柴田正之)
 
発表予定日 コード 会社名 決算期末 種別
7月7日 3678 メディアドゥ 2月 1Q
7月7日 3697 SHIFT 8月 3Q
7月8日 3711 創通 8月 3Q
7月8日 4728 トーセ 8月 3Q
7月10日 2379 ディップ 2月 1Q
7月10日 2459 アウンコンサルティング 5月 本決算
7月10日 3791 IGポート 5月 本決算
7月10日 3810 サイバーステップ 5月 本決算
7月10日 3815 メディア工房 8月 3Q
7月13日 3907 シリコンスタジオ 11月 2Q
7月14日 3627 ネオス 2月 1Q
7月14日 3760 ケイブ 5月 本決算
7月14日 6047 Gunosy 5月 本決算
7月15日 2404 鉄人化計画 8月 3Q
7月15日 3823 アクロディア 8月 3Q
未定 2706 ブロッコリー 2月 1Q
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
企業データを見る
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
企業データを見る