【デジタルインファクト調査】スマートフォンゲームのセカンダリゲーム市場は14年は47億円、2017年には1000億円超に拡大する見通し

シード・プランニングのデジタル領域専門の市場・サービス評価機関デジタルインファクトは、本日(7月15日)、スマートフォンゲームのセカンダリゲーム市場に関する調査を行い、2014年の市場規模は47億円だったと発表した。2015年はブラウザゲーム向け需要が拡大し218億円、2017年にはネイティブゲーム向け需要も拡大、1000億円規模を突破すると予想しているという。

スマートフォンのセカンダリゲームとは、スマートフォンゲームを開発・運営していた事業者から、ゲーム運営を専門で行う事業者などの第三者に委託、あるいは売却され、第三者のもとで運営が継続されるゲームタイトルのこと。

近年、複数のタイトルを持つ大手ゲーム会社を中心に、ゲームの運営に特化した事業者に運営委託や売却を行う動きが見られつつある。特にブラウザゲーム開発からネイティブゲームアプリ開発へと事業転換を図るゲーム会社を中心に、この傾向が顕著にみられるようになっているという。

この調査では、スマートフォンゲームのうち、開発・初期の運営事業者のもとから運営委託や売却により離れ、第三者である運営事業者に運営されているゲームタイトルにより構成されるスマートフォンゲーム市場を、“スマートフォンゲームセカンダリ市場”と定義し、その市場規模の推計と今後の予測を行ったそうだ。なお、市場規模はユーザーによるゲームタイトルへの課金額をベースに算出した。

調査によると、スマートフォンゲームセカンダリ市場は、2014年に立ち上がり、主にブラウザ向けゲームを運営する事業者が、事業・組織再編にともない、複数持つ自社タイトルの一部を、ゲーム運営に特化した第三者の事業者へと委託・売却をする動向が見られたという。

2015 年は、ブラウザゲーム事業からの転換によりネイティブゲームアプリ事業へと集約を進めるゲーム会社によるブラウザゲームタイトル運営の外部委託や売却需要が本格化し、またこれに対応する運営事業者の参入とサポート体制が進み、218 億円となる見通し。

2016年以降は、ネイティブゲームタイトル運営の外部委託や売却需要も本格化し、スマートフォンゲームセカンダリ市場の成長を後押しすることが予想されるとのこと。運営の外部委託や売却に関する相場が形成され、ゲーム運営に特化した事業者側が委託・売却元の収益性を担保できる条件で運営を引き受けられるサービス基盤が確立されれば、2017 年のスマートフォンゲームセカンダリ市場規模は1056億円に達すると見込まれるという。

 


【調査概要】
・調査対象
スマートフォンゲーム開発・運営事業者
・調査方法
国内大手スマートフォンゲーム事業者へのヒアリング及びアンケート調査
・調査期間
2015 年4 月-6 月


 
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