ガンホー、第2四半期は売上高12%減、営業益22%減…サービス4年目の『パズドラ』は継続的なアップデートを行うも課金率が低下 QonQも2ケタ減に【グラフ追加】
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、7月29日、2015年12月期の第2四半期(1~6月)連結業績を発表、売上高823億4000万円(前年同期比12.7%減)、営業利益414億6400万円(同22.9%減)、経常利益415億3300万円(同21.3%減)、四半期純利益263億100万円(同18.0%減)だった。
主力タイトルであるスマートフォン向けパズルRPG『パズル&ドラゴンズ』(以下、『パズドラ』)は、アップデートや新ダンジョンの追加等を継続的に実施し、顧客満足度向上によるMAU(Monthly Active User)の維持・拡大を図ってきた。しかし、『パズドラ』は、サービス開始から既に4年目に突入し、ユーザーの習熟度も高度になるに伴い、新機能の追加や新モンスターの実装など継続的なアップデートを行っているものの、ユーザーのゲーム消費速度が高まっていることから、一時的に課金率が低下した。
また、海外向けの『パズドラ』では、北米におけるダウンロード数が5月6日をもって700万ダウンロードを突破するなど、着実にユーザー数が拡大した。
『パズドラ』以外では、2014年2月よりサービスを開始した『サモンズボード』が300万ダウンロードを突破し、初のテレビCMも実施した。また、2013年9月にサービスを開始した『ディバインゲート』も400万ダウンロードを突破し、アニメ化が決定するなど、着実にユーザーのすそ野を広げた。さらに、『ケリ姫スイーツ』(以下、『ケリ姫』)は、6月20日に国内で1,000万ダウンロードを突破した。『ケリ姫』は、海外でも4月より香港・台湾・マカオにて順次サービスを開始しており、6月には100万ダウンロードを突破するなど、順調にユーザー数を伸ばしている。
スマートフォン以外では、『パズドラ』と任天堂<7974>の人気キャラクターであるスーパーマリオブラザーズがコラボレーションしたニンテンドー3DSシリーズ向け『PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION』を4月29日に発売した。また、国内の発売に続き、5月には北米・韓国・欧州でも相次いで販売を開始し、海外における『パズドラ』のプロモーション効果を生み出すことが期待されている。
■四半期推移も2ケタ超の減収減益に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比15.5%減の377億2200万円、営業利益は同24.9%減の177億8400万円、経常利益は同25.3%減の177億5800万円、四半期純利益は同26.1%減の111億7300万円と2ケタ超の大幅な減収減益となった。『パズドラ』の課金率低下に加え、『サモンズボード』のテレビCM展開などで、広告宣伝費が増加したことも影響したものと思われる。
なお、2015年12月期の業績予想は非開示。コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、としている。ただ、7月の月次売上高の見込みを開示しており、前年同月比24.1%減の110億円と発表している。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765