【コロプラ決算説明会速報】4~6月期は過去最高の売上に 馬場社長「『白猫プロジェクト』は一段上のステージに上がった」 新作も10億円超の売上に

コロプラ<3668>は、この日(7月29日)、第3四半期の決算を発表するとともに、東京都内でアナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。発表された第3四半期(4~6月期)は、売上高が前四半期比で9.8%増の181億円と四半期ベースでは、過去最高の売上高を記録した。『白猫プロジェクト』が好調だったことに加え、『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』の持ち直し、『バトルガールハイスクール』などの新作タイトルが寄与したことが主な要因だった。

 
【コロプラの四半期売上高の推移(億円)】


馬場功淳社長(写真)は、「『白猫プロジェクト』が5月からDAU(日次アクティブユーザー数)がさらに伸び、売り上げも一段上のステージに上がった」と述べた。「これまでの物量に物を言わせるマーケティング手法からエンゲージメントを重視する手法」に切り替え、ユーザーとの対話を強化したことが奏功したという。また、『バトルガールハイスクール』を中心とする2015年3~4月にリリースした新作も10億円を超える売り上げになったとのこと。『バトルガールハイスクール』は「ライトな萌えをコンセプトにしたことで、予想よりも多くのお客様に遊んでいただいた」。また、『魔法使いと黒猫のウィズ』は、特に高橋留美子作品とのコラボが好評で、下降トレンドにあった売り上げは3月以降、微増に転じた。

 


ただし、営業利益は、同1.1%減の78億円と減益となった。前の四半期(1~3月期)では、広告宣伝費を18億円から10億円に大きく減らしたことで、QonQで10%の営業増益となったが、この四半期では再び10億円増やしたことが減益要因となった。このほか、4月からの新規学卒者の入社などに伴う人件費・賞与も8億円から9億円に増えた。人員は、前の四半期に比べて108名増の589名になった。そのうち、コーポレート部門での有資格者の増員や、新卒社員が63名が入社したことによる。

 
【コロプラの四半期営業利益の推移(億円)】



なお、決算説明会の詳細については後ほど改めて報じたい。
 
(編集部 木村英彦)
株式会社コロプラ
https://colopl.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
企業データを見る