アドウェイズ、第1四半期は売上高7%増、営業益12%減と増収減益に モバイル向け広告が伸張 アプリ事業は46%の減収に

アドウェイズ<2489>は、7月31日、2016年3月期の第1四半期(4~6月)連結業績を発表、売上高94億8200万円(前年同期比7.4%増)、営業利益2億400万円(同12.3%減)、経常利益2億2000万円(同8.7%減)、四半期純利益1億2100万円(同29.2%増)となった。国内及び海外の広告事業が順調に推移したことにより、売上高は増収を達成したものの、人件費の増加やサービス拡大による費用の増加に伴い販売管理費が増加し、営業利益と経常利益は減益となった。なお、四半期純利益が増益となっているのは、前年同期に関係会社株式評価損や本社移転費用などの特別損失を計上した反動によるもの。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①広告事業…売上高75億9296万円(前年同期比1.9%増)、セグメント利益7億2532万円(同0.0%減)
モバイル向け広告は、広告主がフィーチャーフォン向けからスマートフォン向けに広告出稿をシフトしていること及びアプリなどの広告掲載媒体数が増加していることから売上高が伸長し、売上高が前年同期比7.6%増となった。PC向け広告は、金融関連企業を中心に取引が減少したことにより、売上高は同4.8%減となった。

②アプリ・メディア事業…売上高2億5268万円(同34.1%減)、セグメント損益6011万円の赤字(前年同期9471万円の赤字)
アプリ事業は、2013年10月にリリースした『古の女神と宝石の射手』に続く自社グループタイトルの売上が伸長せず、売上高は前年同期比46.0%減となった。メディア事業は、広告主の出向意欲の低下により、売上高15.5%減となった。

③海外事業…売上高は15億8282万円(同61.6%増)、セグメント損益2285万円の赤字(前年同期116万円の赤字)
各国における現地企業や外国企業へのスマートフォン向け広告の営業を強化したことで、主に台湾子会社及び韓国子会社において、スマートフォン広告の売上高が大幅に伸長し、前年同期比で売上高は増加した。一方で、事業拡大に伴う費用の増加によりセグメント損失も増加した。

④その他…売上高5387万円(同179.0%増)、セグメント損益7976万円の赤字(前年同期6942万円の赤字)
国内においてインターネットを活用した古本買取販売を中心とした新規事業の拡大に取り組んだ。

■2016年3月期予想は非開示
2016年3月期通期の予想は、主力事業である広告事業で国内と海外におけるスマートフォンの急成長による市場の変化に合わせた臨機応変な経営が不可欠で、その対応によって業績が大きく左右されることから非開示としている。開示が可能となった時点で速やかに開示する方針だ。
株式会社アドウェイズ
http://www.adways.net/

会社情報

会社名
株式会社アドウェイズ
設立
2001年2月
代表者
代表取締役社長 山田 翔
決算期
12月
上場区分
東証プライム
証券コード
2489
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