日本ファルコム<3723>は、8月11日、2015年9月期第3四半期(10~6月)の決算(非連結)を発表、売上高9億2300万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は4億円(同36.1%増)、経常利益3億9900万円(同35.3%増)、四半期純利益2億8300万円(同43.5%増)と増収増益での着地となった。ただ、第2四半期までの実績から見ると、第3四半期期間(4~6月)は赤字計上の形となる。
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①製品部門…売上高2億5600万円(前年同期比35.2%減)
『英雄伝説 閃の軌跡』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ』の販売が、引き続き国内及びアジア地域において継続した。2015年3月には「英雄伝説 閃の軌跡」をさらに求めやすい価格に設定した『英雄伝説 閃の軌跡 PlayStationRVita the Best』『英雄伝説 閃の軌跡 PlayStationR3 the Best』を発売した。
また、同社としては初の現代を舞台とした完全新作となる挑戦的な意欲作『東亰ザナドゥ』の開発に注力。代表作の1つである『イース』シリーズ最新作についても、鋭意制作中としている。
②ライセンス部門…売上高6億6600万円(前年同期比43.2%増)
北米及び欧州地域において、英語版PCゲームのダウンロード販売が引き続き好調で、過去に発売した『イース』シリーズのタイトルや『空の軌跡』が順調に販売を伸ばした。国内においては、PS Vita向けゲームソフト『英雄伝説 空の軌跡FC Evolution』を2015年6月に発売した。この『英雄伝説 空の軌跡FC Evolution』と『イース』シリーズ生誕25周年記念作品である『イース セルセタの樹海』については、繁体字及び簡体字中国語版の発売も決定した。さらに『英雄伝説 閃の軌跡』についても、簡体字中国語版を現在開発中で、中国本土への進出が決定している。
また、中国ゲーム開発大手で「Changyou.com(チャンユードットコム)」でも知られている、ナスダック上場企業「Changyou.com Limited(北京暢遊時代数碼技術有限公司)」と提携し、中国本土の巨大モバイルアプリ市場に向けて継続的にリリースを行う契約を締結した。
その他にも、『チェインクロニクル~絆の新大陸~』(セガゲームス)や『拡散性ミリオンアーサー』(スクウェア・エニックス)と『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ』とのコラボレーション企画などを展開した。
■通期予想は据え置き
なお、2015年9月期通期の予想については、現時点では従来予想を据え置いており、売上高20億円(前期比21.3%減)、営業利益7億5000万円(同42.4%減)、経常利益7億5000万円(同42.5%減)、当期純利益4億8300万円(同37.6%減)を見込んでいる。
会社情報
- 会社名
- 日本ファルコム株式会社
- 設立
- 1981年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 季洋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高25億3300万円、営業利益14億6000万円、経常利益15億7300万円、最終利益10億2700万円(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3723