【ゲーム株概況(8/12)】三菱UFJモルガンの目標引き上げでスクエニHDが高い 業績予想減額のエイティングがむしろ悪材料出尽くしで買われる

8月12日の東京株式市場では、日経平均株価は大幅続落し、前日比327.98円安の2万392.77円で取引を終えた。中国人民銀行が人民元の実質切り下げを2日連続で実施したことで、中国景気の悪化への懸念が強まり、市場にリスク回避の動きが広がった。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、全体に軟調な推移が目立つ中、大手ゲームの一角のスクウェア・エニックスHD<9684>とカプコン<9697>が買われた。スクエニHDは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3900円から5100円に引き上げたことが好感されたもよう。

また、後場に急騰して異彩を放ったのが、エイティング<3785>だ。同社は、前場引け後に2015年9月期第3四半期決算と同時に、通期の業績予想の下方修正や配当予想の減額修正、役員報酬の減額などを発表。悪材料が一気に噴出した格好だが、市場ではこれで逆に悪材料が出尽くしとみた買い戻しの動きがむしろ活発化する硬いになったようだ。

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半面、厳しい下げに見舞われたのが、コムシード<3739>だ。コムシードは、前日11日に発表した2016年3月期の第1四半期(4~6月)決算(非連結)が、スマートフォン向け新規ゲームアプリのリリースが遅延したことなどで赤字転落(関連記事)となったことが嫌気されている。

ほか、KLab<3656>やクルーズ<2138>、アエリア<3758>、ネクソン<3659>なども売られた。



■関連銘柄
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
企業データを見る
株式会社エイティング
http://www.8ing.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイティング
設立
1993年3月
代表者
鮫島保彦
決算期
9月
上場区分
未上場
企業データを見る