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【エイチーム決算説明会】林社長「第三次成長期に入った」 『ユニゾンリーグ』ヒットで一段上のステージに 欧州・アジア圏にも注力

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エイチーム<3662>は、9月11日、2015年7月通期の決算を発表するとともに、東京都内でアナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。発表した連結決算は、売上高158億2800万円(前の期比31.5%増)、営業利益20億8700万円(同43.8%増)、経常利益21億6400万円(同47.2%増)、最終利益13億6200万円(同68.2%増)と大幅な増収増益を達成した。また過去最高の売上高・利益となった。

 


決算説明会に臨んだ林高生社長(写真)は、「上場した2012年4月当時の四半期売上高は12億2500万円だったが、第4四半期は45億6300万円となり、3倍以上に伸びた。2013年、14年は新作が出せずに苦しんだが、『ユニゾンリーグ』によって再びエンターテイメントが成長に転じた。ライフスタイルサポートも毎年30%の成長を続け、売上の半分を占める状況になった。2015年7月期は新規事業や新規タイトルに投資したが、四半期として安定した利益を出せた1年だった」と振り返った(「」内の発言は、断りがない限り、林社長の発言)。


 
■5~7月期はQoQで減収減益に

第4四半期(5~7月期)の連結決算を見ていこう。売上高は前四半期比(QonQ)3.5%増の45億6300万円、営業利益が同28.0%減の4億4500万円、経常利益が同30.7%減の4億5200万円、最終利益が同30.5%減の2億7800万円と増収・減益となった。売上高は過去最高となったが、各利益はQonQではマイナスとなった。

 


スマートフォンゲームを提供するエンターテインメント事業(以下、エンタメ事業)が増収増益となったものの、ライフスタイルサポート事業(以下、ライフスタイル事業)が減収減益となったことが主な要因。ライフスタイルサポート事業は、事業内容が悪化したものではなく、前の四半期が例年繁忙期だったため、その反動が出た形となった。いわゆる季節要因によるものである。

続いてセグメント別の状況を見ていこう。


 
■エンタメ事業…『ユニゾンリーグ』が一段上のステージに導いた

エンタメ事業の5~7月期は、売上高がQonQで20.1%増の24億6400万円、セグメント利益が同29.6%増の4億0700万円だった。『ユニゾンリーグ』の売り上げが引き続き拡大したほか、『ダービーインパクト』の売上も伸びた。両タイトルについては、テレビCMを中心とする大規模なプロモーションを行い、一時的に広告宣伝費が増えたが、売り上げも順調に伸びているという。「これから利益に寄与していくる状況」にある。また、主力タイトルに育った『ユニゾンリーグ』は、現在、北米に加えて、繁体字圏でも提供しているが、利益にも貢献しているとのこと。今後、アジア圏や欧州圏の言語にも対応し、売り上げの拡大を図っていく考えだ。

 


ここでリリース開始年別に見たアプリの売上高推移のイメージを示したグラフを用いて、『ユニゾンリーグ』のインパクトを説明した。

 


これをみると、各年度のタイトルの売り上げが積み重なって層を形成しているようにみえる。2012年のリリースタイトルは、『ダークサマナー』がメインとなる。13年7月期の第3四半期から落ち始め、直近でようやく下げ止まった状況にある。さらに、その上に『ダービーインパクト』を中心とする13年のタイトルが形成されている。『ダービーインパクト』は、「一時は減少傾向にあったがゲームの施策やプロモーションの効果で月商1億円から2億円に伸びている」という。2014年リリースタイトルは、『レギオンウォー』がメイン。こちらは一時は下がっていたが、最近では下げ止まって横ばい傾向にある。全体としてみると、2012年と14年タイトルの落ち込みを『ダービーインパクト』がカバーして横ばいとなっていた。

そこに2015年リリースタイトル(正確には14年12月リリース)である『ユニゾンリーグ』が加わった結果、エンタメ事業の売上が大きく伸び、一段上のステージに上がったことが確認できる。今後、大きく積み重なった売上高の地層の上に、さらに新規タイトルの売り上げが積み重なってくることになる。林社長は、「2013年の第3四半期は、『ダークサマナー』が急激に落ちてしまった。当時、海外でのサーバー環境へのノウハウがなく、ゲームの運営を長く維持するノウハウも少なかったことが要因だ。その反省と培ったノウハウを、『ダービーインパクト』や『ユニゾンリーグ』などに活かしている。断言はできないが、『ダークサマナー』のような急激な落ち込みは今後は起こりにくいのではないか。」とコメントした。

 
▲海外売上の推移。第4四半期はQonQで16.1%増の4億9800万円だった。『ユニゾンリーグ』の繁体字版と英語版が寄与しているという。今後、欧州とアジア圏への対応を強化していく。欧州圏では英語で提供してきたが、KPIも良好なことから、現地言語への対応を強化することでさらに引き上げる考え。


 
■ライフスタイルは季節要因で減収減益に

ライフスタイル事業の5~7月期は、売上高が10.9%減の20億6600万円、セグメント利益が39.8%減の3億0900万円だった。減収・減益だったが、これは主に季節要因によるものだ。引越し比較・予約サイト「引越し侍」の繁忙期が第3四半期(2~4月期)となるため、その次の四半期にあたる第4四半期(5~7月期)は20%程度のマイナスになる傾向だったが、今回は10%強にとどまった。自動車関連も同様にQonQでは減少した。

 


自転車Eコマース事業「cyma-サイマ-」が唯一、QonQで増収となった。林社長は「当初は名古屋駅近くの200坪の工場兼倉庫でやっていたが、いまは少し離れた500坪の工場兼倉庫から、組み立てて出荷している。さらに東京にも500坪の保管・組立倉庫を作り、注文・出荷体制を構築した。始めた当初は1日1台売れるかどうかだったが、月間2500~3000台に伸びてきた」と順調に伸びてきたとコメントした。東京工場は関東圏と東北などに出荷する拠点と位置づけられる。

このほか、テレビCMを展開したブライダル関連は黒字となっているが、「少し苦戦している」という。ユーザーからの認知度は上がっているものの、実際の利用者が思うように増えていないそうだ。最近増えている「格安婚」などに対応した商品をつくるとともに、「ラルーン」という女性向けのサービスから送客なども行っていく考え。


 
■『ユニゾンリーグ』の広告宣伝費が増加

続いて広告宣伝費を見ていくと、QonQで2.7%増の19億5500万円だった。ライフスタイルが繁忙期を過ぎたため、同10.2%減の11億7600万円に減らした一方、エンタメ事業は同26.4%増の7億1700万円と伸びたため。スマートフォンゲーム『ユニゾンリーグ』のテレビCMをGWにあわせて実施したことと、北米版の広告宣伝費を1億円使ったことによる。ライフスタイルは、アドネットワークやリスティングへの出稿を行った。

 


 
■2016年4月期の予想は「非常に保守的」 4~5タイトルの新作を予定

2016年4月通期は、売上高200億円(前期比26.4%増)、営業利益21億円(同0.6%増)、経常利益21億円(同3.0%減)、最終利益14億円(同2.8%増)を見込む。

 


増収を見込む一方、利益はほぼ横バイだが、「社内でも議論を交わしたが、一昨年の反省をいかして、非常に保守的な予想になっている」とのこと。数字が読みづらいのはエンタメ事業で、現在、4、5タイトルの新作を開発しており、売上予想にはある程度入れているが、広告宣伝費も同等にかかると想定し、利益には含めていないそうだ。

 


新規タイトルは、月商1億円ではなく、『ユニゾンリーグ』を超えるタイトルを狙っているとのこと。「これまでトレンドの半歩先を見据えた開発を行ってきたが、もっと先を見据えた、新しいユーザー体験を提供する新作を出していきたい」。

2016年4月期の第1弾となるリリースタイトルは、シネマティッククイズRPG『トリビアサーガ』となる予定で、日本語版と英語版を近日中に配信する。「これまでなかなか取り込めなかった女性ユーザーをターゲットにするために企画した。海外ではテレビ番組でクイズショーが安定した人気がある。ブラッシュアップの段階」にあるという。

 


費用面では、最も大きな項目としては、今年12月に行う予定の本社移転と東京スタジオの開設で、家賃や光熱費などで4億5000万円増、一過性の費用で2億円強、さらに採用強化のためのコストで1億円の増加となる見通し。

ここで東京スタジオへの質問があった。エンターテインメント事業本部長の中内之公氏(写真)は「東京スタジオの稼働は8月末からはじまった。名古屋と大阪スタジオからの移動組に加え、現地採用も加わって10名で始まった。オフィスは80名まで入るが、1年位でその規模を目指している。開発ラインとしては1タイトルの開発に着手し始めた。増員の状況にもよるが、2~3タイトルは作りたい」と回答した。

林社長は「社内では、第三次成長期に入ったといっている。第一次成長期は創業時のSIからフィーチャーフォン公式サイトで会社が成長する時まで、第二次はスマートフォンのタイトルを成功させ売上高が100億円規模になるまでだ。これからはゲームタイトルをグローバルでヒットを目指す段階に入ったと考えている。」と述べ、今後のさらなる成長への決意を示した。


 
(編集部 木村英彦)
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企業情報(株式会社エイチーム)

会社名 株式会社エイチーム
URL http://www.a-tm.co.jp/
設立 2000年2月
代表者 林高生
決算期 7月
直近業績 売上高158億円、営業利益20億円、経常利益21億円、最終利益13億円(2015年7月期)
上場区分 東証一部
証券コード 3662

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