【ゲーム株概況(9/16)】メディア工房が連日のS高で700円台を回復 11日決算発表のgumiとエイチームはともに見直しの動き

9月16日の東京株式市場では、日経平均株価は続伸し、前日比145.12円高の1万8171.60円で取引を終えた。前日の欧米市場高に加え、為替が1ドル=120円台と円安方向に振れたことが好感され、終日プラス圏での推移が続いた。ただ、米FOMC(連邦公開市場委員会)を警戒し、手控えムードも強い。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、前日の流れを引き継いだ展開が目立った。前日の後場にストップ高に張り付いたメディア工房<3815>は、この日も朝方から買いを集めてストップ高に張り付いたまま比例配分となった。ゲームブランド「OBOKAID’EM」の新作ゲームタイトル発表(関連記事)が引き続き材料視された格好で、株価は8月後半以来となる700円台を回復した。

また、前日に急反発したgumi<3903>も続伸し、同社の決算と同日に2015年7月期決算を発表したエイチーム<3662>も小反発した。エイチームは、2015年7月期決算と同時に発表した2016年7月期の見通しが26%増収ながら、経常減益の予想となるなど利益面で伸び悩むことが嫌気され、決算発表後に売られてきた。しかし、同社の利益の伸び悩みは、8月末の東京スタジオ開設(関連記事)などで想定されていたものであり、売り一巡後は徐々に見直しの動きが出てきているようだ。

ほか、大手ゲーム株が軒並み軟調な中でセガサミーHD<6460>が買われた。

半面、クルーズ<2138>やenish<3667>、ケイブ<3760>が売られた。クルーズは14日に同社が開発を行っている『ファイナルファンタジーグランドマスターズ』の事前登録が開始されたことを材料に14日のザラ場ベースで4500円台まで買われたが、今度はその利益確定売りに押される展開となっている。同様にシリコンスタジオ<3907>も大幅反落した。

なお、この日に東証1部への昇格を果たしたガンホー<3765>は、前日比9円安の374円で1部上場初日の取引を終えた。



■関連銘柄
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
企業データを見る
株式会社メディア工房
https://www.mkb.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディア工房
設立
1997年10月
代表者
代表取締役社長 長沢 一男
決算期
8月
上場区分
東証グロース
証券コード
3815
企業データを見る