【ゲーム株概況(9/29)】ほぼ全面安の中でボルテージ健闘 KLabが東証1部の値下がり2位と急落…信用買い残が重しに グリーは年初来安値を更新

9月29日の東京株式市場では、日経平均株価は前日比714.27円安の1万6930.84円と大幅続落し、1万7000円を割り込んで取引を終えた。日経平均の1万7000円割れは、今年1月以来、約8ヶ月ぶりとなる。中国景気の減速懸念が強まっており、リスク回避の売りが先行する展開となっている。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、全体市場と同様にほぼ全面安の展開となった。その中でボルテージ<3639>がかろうじてプラス圏で取引を終えるなど健闘した。同社は特に新しい材料が浮上したというわけではないが、9月19日より、恋愛ドラマアプリのテレビCM新バージョン「花より男子篇」を放映開始(関連記事)するなど、積極的なマーケティング施策に取り組んでおり、業績向上への期待が高まっているようだ。

その半面、下げがきつかったのは、KLab<3656>やAiming<3911>、gumi<3903>、シリコンスタジオ<3907>などだ。いずれもこれという悪材料に押された動きではなく、リスク回避の流れから売られた側面が強いが、KLabは直近の信用買い残の大きさも足かせとなり、東証1部の値下がり率2位と大きく売り込まれる結果になったもようだ。

また、ミクシィ<2121>やサイバーエージェント<4751>、グリー<3632>なども売られ、グリーは9月に付けた年初来安値を割り込んだ。

なお、前日まで連日の急騰となっていたブロードメディア<4347>はさすがに利益確定の売り物に押された。



■関連銘柄
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
企業データを見る
株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高42億5700万円、営業損益8400万円の赤字、経常損益6300万円の赤字、最終損益3900万円の赤字(2023年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
企業データを見る