VOYAGE GROUP、動画広告プラットフォームを運営するゴールドスポットメディアを持分法適用会社に…リッチメディア広告分野の事業領域拡大へ

VOYAGE GROUP<3688>は、10月8日、動画広告プラットフォームを運営するゴールドスポットメディアの第三者割当増資を引き受け、同社を持分法適用関連会社化することを発表した。

ゴールドスポットメディアは、マルチデバイス向けリッチメディア広告及び動画広告の制作・配信プラットフォームを提供する米国法人GoldSpot Media, Inc.(以下、「米GSM」)の日本法人として2013年8月に設立され、日本国内で20社を超える広告配信事業者との連携による豊富な広告在庫を強みに、エンターテインメント・一般消費財・自動車等の幅広い業種のナショナルクライアントに対するサービス提供を行っている。2015年9月にはゴールドスポットメディアの経営陣がマネジメント・バイアウト(MBO)を行い、米GSMの保有する全株式を取得しており、今後は独立経営による迅速な経営判断や日本独自のサービス開発によるさらなる事業成長を目指している。

一方、日本国内の動画広告市場は、通信環境の整備やスマートフォンの普及などによるインターネット動画視聴利用の増加を背景に拡大を続けている。サイバーエージェント<4751>の公表の「国内動画広告の市場動向調査」によると、2014年の国内動画広告市場は前年比97%増の311億円となり、2017年には880億円に達すると予想されるという。

こうした市場環境の中で、VOYAGE GROUPは、今後の市場拡大が見込まれるリッチメディア(動画を含む)広告分野への事業領域拡大のため、ゴールドスポットメディアの第三者割当増資を引き受け、同社を持分法適用関連会社化することを決定した。議決権所有割合の25%となる100株を、1億円で取得する。これにより、両社の有するテクノロジー、顧客基盤、ノウハウなどを活用した事業の開発など、新たな取り組みを進めていく方針だ。

なお、今回の第三者割当増資引受に伴い、VOYAGE GROUPからゴールドスポットメディアに対して取締役1名の派遣を行う。この取締役には、VOYAGE GROUPの連結子会社fluctの取締役である土井健氏が就任する予定としている。