シリコンスタジオ、3Qは売上高0.9%増ながら営業益94.2%減と大幅減益に…QonQでは8.6%の増収、各利益項目は黒字転換 3Q累計でも黒字に

シリコンスタジオ<3907>は、10月9日、2015年11月期の第3四半期累計(12~8月)の連結業績を発表、売上高59億6500万円(前年同期比0.9%増)、営業利益3900万円(同94.2%減)、経常利益2800万円(同95.7%減)、四半期純利益1300万円(同96.1%減)となった。

前年同期比では大幅な減益となっているが、第2四半期までの進捗は赤字となっていただけに黒字転換を達成したことになる。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①開発推進・支援事業…売上高24億667万円(前年同期比2.4%減)、セグメント利益5億4281万円(同27.8%減)
ゲーム開発者向けミドルウェア「OROCHI3」などの商品が新規販売で27件、ミドルウェア保守サポートの継続が155件となり、また、顧客からの複数年にわたる開発依頼案件の継続、及びソフトウエアのライセンス供与によるロイヤリティ収入の継続もあり、新規のミドルウェア販売件数及び保守サポート継続件数は順調に推移した。

一方で、他社販売のスマートフォン向けゲームの開発受託案件において、先方都合にて開発案件の推進そのものが見直しとなったことを受けて、当該案件の失注並びに当該ゲームの運営に係る収入の逸失が確定した。また、連結子会社イグニス・イメージワークスにおいて、遊技機器業界の射幸性を抑制することを目的とした規制強化により、クライアント企業において既存遊戯機器の法的規制への対応業務を先行することとなったため、新規開発案件に遅延が生じた。

②コンテンツ事業…売上高28億9089万円(同0.1%減)、セグメント利益3億5712万円(同36.9%減)
『逆襲のファンタジカ』は、ダウンロード数が約28万増加し全世界で792万に達した。『刻のイシュタリア』は、ダウンロード数が約140万増加し全世界で195万に達した。『戦国武将姫-MURAMASA-』は、ダウンロード数が約15万増加し74万となった。『三国志カードバトル』は、ダウンロード数が約108万となっている。なお、2015年2月26日にリリースした新規スマートフォンネイティブアプリ『ワンダーブロック』は、ダウンロード数が59万に達した。また、同年6月16日にリリースした新規スマートフォンネイティブアプリ『グランスフィア』については、ダウンロード数が87万に達している。

既存タイトルについては、英語圏以外への展開の推進、リリース後の改修によるアクティブユーザー数の増加、さらにはユーザー獲得のための広告宣伝費の追加投入が功を奏し、足元の収益は堅調に推移したものの、新規リリースタイトルの一部(『ワンダーブロック』)が予想を大幅に下回り、また配信時期の遅延などが発生した。

③人材事業…売上高6億6774万円(同21.0%増)、セグメント利益2億1541万円(同13.3%増)
第3四半期連結累計期間における派遣先企業で稼動中の一般派遣労働者数は延べ1,370名、同じく有料職業紹介の成約実績数は55名となった。

■QonQでは8.6%の増収、各利益項目は黒字転換
四半期ごとの推移(QonQ)で業績を見てみると、第3四半期期間(6~8月)の売上高は21億4400万円(前四半期比8.6%増)、営業利益は6700万円(前四半期実績1億900万円の赤字)、経常利益は6200万円(同1億1100万円の赤字)、四半期純利益は3400万円(同7100万円の赤字)と増収、黒字転換を達成した。

なお、2015年11月期通期の予想については、前回7月18日に発表された修正予想から変更なく、売上高87億200万円(前期比8.0%増)、営業利益3億6200万円(同57.0%減)、経常利益3億4800万円(同58.2%減)、当期純利益2億200万円(同60.2%減)の見込み。
 

 
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
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