IGポート、1Qは2ケタ増収も赤字に転落…映像制作の長期化や映像マスターの償却費増加で利益率が悪化

IGポート<3791>は、10月9日、2016年5月期の第1四半期(6~8月)連結決算を発表、売上高17億7600万円(前年同期比11.2%増)、営業損益600万円の赤字(前年同期2800万円の黒字)、経常損益1700万円の赤字(同4900万円の黒字)、最終損益4100万円の赤字(同1700万円の赤字)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①映像制作事業…売上高12億7396万円(前年同期比8.7%増)、セグメント損益2632万円の赤字(前年同期617万円の赤字)
劇場用アニメーション「攻殻機動隊 新劇場版」「屍者の帝国」「進撃の巨人総集編 後編」「ハイキュー!! 総集編 前編・後編」、テレビ用アニメーション「フューチャーカード バディファイト100」「To LOVEる -とらぶる- ダークネス 2nd」「ピカイア!」など、その他ゲーム用・CM用のアニメーションを制作した。一部の作品の制作期間が長期化で利益率が悪化した。

②出版事業…売上高は1億5662万円(同14.4%減)、セグメント損益3062万円の赤字(前年同期4700万円の赤字)
月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「あめつちだれかれそこかしこ」「椎名くんの鳥獣百科」の新刊、書籍「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇精密機械画集」など、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍25点を刊行した。また、既刊の「魔法使いの嫁」「曇天に笑う」シリーズは、特に販売が好調だった。

③版権事業…売上高2億6501万円(同46.3%増)、セグメント利益5677万円(同44.4%減)
「宇宙戦艦ヤマト2199 シリーズ」「サイコパス シリーズ」「009 RE:CYBORG」「進撃の巨人」「ハイキュー!! シリーズ」などの二次利用による収益分配を計上した。映像マスターの償却費が増加し、利益率が低下した。

④その他…売上高8121万円(同30.0%増)、セグメント利益1083万円(前年同期99万円の赤字)
雑誌のイラストやキャラクターの商品化、ゲームやiPhone/iPod Touch向けアプリなどの売り上げを計上した。

なお、2016年5月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高68億4200万円(前期比21.9%減)、営業利益2億5700万円(同4.0%減)、経常利益3億1700万円(同2.7%増)、最終利益1億8000万円の見込み。
 
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