グリー、2Q業績予想を上方修正…売上高は365億円→370億円、営業利益は60億円→70億円に上ブレ 『NARUTO -ナルト-』などゲーム事業が計画以上に推移

グリー<3632>は、10月29日、2016年6月期の第2四半期累計(7~12月)の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は従来予想の365億円から370億円(増減率1.4%増)、営業利益は同60億円から70億円(同16.7%増)、経常利益は同60億円から65億円(同8.3%増)にそれぞれ修正された。なお、当期純利益は従来予想の35億円が据え置かれている。
 

第1四半期期間(7~9月)において、主要な収益源であるゲーム事業が計画以上に推移したことや費用の削減が進行したことを修正の理由としている。

同日(10月29日)に発表した2016年6月期の第1四半期(7~9月)連結業績は、売上高193億800万円(前々期比24.0%減)、営業利益43億8500万円(同31.2%減)、経常利益39億9700万円(同50.5%減)、四半期純利益23億9400万円(同31.1%減)となった。
 

この第1四半期のトピックは、国内ネイティブゲームのコイン消費が直近1年で最大となったことだ。『NARUTO -ナルト- 忍コレクション 疾風乱舞』が成長をけん引したほか、『LINE タワーライジング』のKPIも成長した。また、新作として、『追憶の青』を今冬にリリースする予定としている。
 

業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比16.1%減、営業利益は同1.7%増、経常利益は同10.1%減、四半期純利益は前四半期の78億1000万円の赤字計上から23億9000万円の黒字に転換した。なお、前四半期はFunzio,Inc.に係る無形固定資産(のれん等)の減損損失を主な内容とした特別損失を計上している。
 

なお、同社はインターネットを取り巻く環境の変化が激しく、同社グループの業績も短期的に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い通期の業績予想数値を算出することが困難とし、通期予想は非開示としている。


 
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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