タカラトミー、第2四半期は営業益44%減の8.38億円…国内堅調もマーケティングと新商品開発など先行投資で

タカラトミー<7867>は、本日(11月10日)、第2四半期累計(2015年4~9月期)の連結決算を発表し、売上高778億0500万円(前年同期比4.3%増)、営業利益8億3800万円(同44.2%減)、経常利益7億1000万円(同36.4%減)、最終利益2億6100万円(前年同期8億7600万円の赤字)だった。

 


国内市場における定番商品と新商品の販売が堅調に推移するとともに、新たにTOMYInternationalグループにおいて「インサイド・ヘッド(原題:インサイド・アウト)」や「マイルズ・フロム・トゥモローランド(原題)」関連商品の展開をスタートしたことにより売上が伸びた。しかし、マーケティングと新商品開発に注力し、人件費、広告宣伝費、研究開発費が増加したこと影響したという。

 
■国内市場

次世代ベーゴマ「ベイブレードバースト(7月発売)」や12月映画公開予定の「スター・ウォーズ」関連商品を発売した。また、世界初の量産型ミニチュアリニアモーターカー「リニアライナー(9月発売)」の展開を始めるとともに、クラウド型おはなしロボット「OHaNAS“オハナス”(10月発売)」の開発を進めた。さらに旺盛なインバウンド消費を背景に外国人旅行客に高い知名度を持つ小売店を運営するキデイランドの販売が伸長した。

このほか、タカラトミーアーツの展開するアミューズメントマシン「プリパラ」は、稼働開始からわずか1年3ヵ月で会員登録者数が200万人を超え、高い人気となった。

国内向け出荷は堅調に推移したが、昨年の映画公開で人気を博した「トランスフォーマー」の海外輸出反動減の影響が大きいため、売上高は502億円(前年同期比3.7%減)となった。利益面では、売上拡大戦略の一環として広告宣伝費及び研究開発費を増加させており、営業利益24億7000万円(同13.8%減)だった。


 
■欧米市場

欧州地域での販売動向が依然厳しい状況だが、北米地域での玩具販売が堅調に推移するとともに、世界で映画が公開され人気を博したディズニー/ピクサー作品「インサイド・ヘッド(原題:インサイド・アウト)」や、ディズニー専門チャンネル「ディズニージュニア」のアニメーション作品「マイルズ・フロム・トゥモローランド(原題)」関連商品の新規導入、グローバルでの商品化権を獲得しているポケモン関連商品の販売が堅調だった。売上高は241億2100万円(同19.1%増)だった。なお、売上拡大戦略の一環として、広告宣伝費、研究開発費を増加させており、営業損益5億1700万円の赤字(前年同期1億2200万円の黒字)だった。


 
■アジア

アジア地域においては、安定的に収益を確保できる「トミカ」などの販売に注力しており、マーケティング強化を目的として、トミカコンテンツの集積売場「TOMICA SQUARE」を台湾、インドネシアに開設するとともに、香港、台湾で開催したファン向けイベントが人気を集めた。売上高は「トミカ」をはじめとしたアジア地域向け玩具の販売が堅調に推移したことから、301億7200万円(同5.4%増)だった。営業利益は、売上総利益の増加などから11億7700万円(同18.8%増)だった。


 
■2016年3月期の見通し

2016年3月期は、売上高1700億円(前期比13.4%増)、営業利益40億円(同62.2%増)、経常利益33億円(同63.8%増)、最終利益13億円(黒字転換)を見込む。

 
株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高1872億9700万円、営業利益131億1900万円、経常利益120億4300万円、最終利益83億1400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
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