オルトプラス<3672>は、11月12日、2015年9月期の連結決算を発表、売上高25億4100万円(前々期比8.1%減)、営業損益9億2600万円の赤字(同5600万円の赤字)、経常損益9億3400万円の赤字(同8200万円の赤字)、当期純損益10億1600万円の赤字(同1億4800万円の赤字)となった。同社は8月13日の第3四半期決算発表と同時に前期2度目となる業績予想の下方修正を発表していたが、その修正予想は若干上回って着地した。
前期は合計6タイトル(日本マーケット向けネイティブゲーム3タイトル、ウェブブラウザゲーム2タイトル、韓国マーケット向けネイティブゲーム1タイトル)をリリースした。一方、SNSプラットフォーム向けのソーシャルゲーム12タイトルにつきましては運営を終了した。その結果、前期末における運営タイトル数は、合計15タイトル(国内14タイトル、海外1タイトル)となった。
海外については、ベトナム子会社は、ソーシャルゲームの開発及び運営だけではなく、他社ウェブサービスなどの開発及び運営業務を受けるオフショア開発拠点としての営業活動を進めた。韓国子会社は、ネイティブアプリ2タイトルをリリースしたが、引き続きアジアマーケットをターゲットとしたネイティブアプリの開発及び運営を進めている。
また、ソーシャルゲーム運用におけるカスタマーサポート業務とテスト業務とをワンストップで提供する新たな運用サービスの確立を目的として、SHIFT<3697>と設立した合弁会社SHIFT PLUSにカスタマーサポート業務並びにテスト業務を順次移管した。
運営中のタイトルは、運営の効率化を進めることより売上減少に見合うコスト削減を実施し、採算性の低下したタイトルについてはサービスを終了することにより採算性を維持してきた。しかし、運営中の主要タイトル及び新規タイトルの売上が当初見込みを大幅に下回るとともに、新規タイトルの開発遅延や開発中止により、開発コストが運営中のタイトルによる利益を上回って推移した。
■QonQでは売上高は18%増、赤字幅も縮小
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第4四半期期間(7~9月)の売上高は前四半期比18.7%増の6億2900万円と増収を達成。営業損益2億1200万円の赤字、経常損益2億2200万円の赤字、四半期純損益1億4200万円の赤字と赤字幅も縮小した。
なお、2016年9月期の連結業績予想については、現時点で合理的な業績予想の算定ができないとし、予想を非開示としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社オルトプラス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役CEO 石井 武
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3672