【App Annie調査】『Game of War』が『モンスト』抜いて世界収益ランキングで初の首位に! DL数ランキングはEAがヒット映画のIPでリード拡大


App Annieは、毎月、iOS App StoreとGoogle Playで上位に入ったアプリを紹介する「App Annie Index (インデックス)」を公開。

今月のトップゲームアプリ
『Game of War』の新時代が到来



これまで高いパフォーマンスを維持してきた『Game of War - Fire Age』は、10月、iOS App Storeの世界収益ランキングで初めて首位に立った。このタイトルは米国、イギリス、日本などの複数の地域で成功を収めているが、特に日本では海外のパブリッシャーがランクインすることは珍しいことを考えると今回の躍進は特筆に値。今回の『Game of War』の好調は、米国における10月の堅調に支えられた。


▲『Game of War - Fire Age』は10月を通して、米国のiOS収益ランキング(日次)で1位または2位を維持

このゲームを提供するMachine Zoneは、E3 Gaming Reportで触たように、チャット機能と翻訳機能により魅力的なマルチプレイ体験を作り上げた。また、広告のモデルをケイト・アプトンからマライア・キャリーに変更するなど、有名人の起用や広告キャンペーンが話題を呼んだことで、ゲームの知名度を高めることにも成功している。『Game of War』は、大規模なプロモーションに支えられて収益ランキングで躍進したのだ。

Machine Zone傘下のEpic Warは7月、戦略ゲームのスタイルを採用した『Game of War』に似たゲームである『Mobile Strike』をリリース。『Game of War』と同様に、『Mobile Strike』も宣伝に有名人を起用している。『Game of War』ではケイト・アプトンにマライア・キャリーと女性が続いたが、『Mobile Strike』では男性であるアーノルド・シュワルツェネッガーが起用された。また、ゲームのコンセプトが現代の軍隊になっている点も『Game of War』と異なる。収益上位のゲームにはファンタジー系のタイトルが多いなか、『Game of War』の収益化戦略を非ファンタジー系で実践するとどうなるのか、今後数カ月の動きに注目。


Electronic Artsがヒット映画のIPでリード拡大


ゲーム大手のElectronic Arts(EA)は10月のダウンロード数ランキングにおいて、Google Playで順位を3つ上げて1位に、iOSで順位を1つ上げて1位になり、世界のゲーム市場でのリードを広げた。この成功の背景には、大人気の知的財産(IP)を用いた新作ゲーム、『Minions Paradise』と『Need for Speed No Limits』という2つタイトルがある。

Worldwide App Annie Index・ゲーム編[2015年7月号] で述べられたように、IPの力でモバイルゲームのダウンロード数が増えており、これにより『Despicable Me』や『Angry Birds 2』が上位に入った。この傾向は10月も続き、EAがリリースした『Minions Paradise』は、Google PlayとiOSの合計ダウンロード数の世界ランキングで2位に躍り出た。

『Minions Paradise』は幅広いユーザーへの訴求に成功し、すでにiOS版は100カ国以上Google Play版は60カ国以上で、ダウンロード数ランキング(日次)の1位を獲得している。特に人気だった4カ国(ブラジル、メキシコ、米国、ロシア)では、Google Playのゲームダウンロード数首位の座を約1週間維持した。


▲『Minions Paradise』はリリースの翌週に、Google PlayのDL数ランキング(日次)の1位をトップ4カ国で獲得

4月と6月にリリース告知に合わせて公開された、『Minions Paradise』のYouTubeトレーラー、Facebookページ、Twitterの人気はシリーズ物の力を示しており、複数プラットフォームにおけるユーザー体験を創出しつつ、モバイルゲームの需要と認知度を高めることに成功している。



同じくEAのゲームである『Need for Speed No Limits』は、9月末にリリースされ、10月にはGoogle PlayとiOS合計の世界ダウンロード数ランキングにおいて4位に入った。特にiOSで好調で、10月のDL数ランキングでは首位を獲得している。

『Minions Paradise』と同様に、『Need for Speed』は多くのファンを持つゲームシリーズだが、コアのユーザー層は伝統的に家庭用ゲーム機に集中している。EAはこれまで、家庭用ゲーム機からモバイルのフリーミアムへの展開を成功させてきたが、『Need for Speed』シリーズのフリーミアム版は今回が初めて。フリーミアムのモバイルゲームをリリースし、初月でiOS世界ダウンロード数ランキングで1位を獲得したことは、『Need for Speed』のマネタイズ戦略を家庭用ゲーム機からモバイルに拡大できた、ということかもしれない。


Smashy Road: Wantedが利用状況ランキングで急上昇
Smashy Road: Wanted の人気は、iOSとGoogle Playの両方で着実に上昇している。ユーザー起点の広告によるマネタイズと、レトロなデザインによる高速アクションによって、iOSとAndroidの両方でアクティブユーザー数のトップ10にランクイン。


▲『Smashy Road: Wanted』は、リリース日から5カ月間、高いエンゲージメントを維持し、10月は米国のiPhoneアクティブユーザー数の2位を獲得。

上のランキングにあるように、『Smashy Road: Wanted』はプレイヤーをエンゲージする方法を把握しており、効果的な戦術を実行している。米国のiPhoneにおける普及率で2位に、10月には米国のAndroidスマートフォンにおける普及率でも7位に入った。


ゲーム編:Game of Warが収益ランキングを制す
http://jp.blog.appannie.com/worldwide-app-annie-index-games-october-2015/


 
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