ユークス、16年1月期予想を上方修正…営業利益は6.5億円→10億円に 3Qは売上高17%増、営業益2.3倍と大幅な増収増益を達成

ユークス<4334>は、12月4日、2016年1月期通期の連結業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想46億300万円から50億4100万円(増減率9.5%増)、営業利益は同6億5500万円から10億200万円(同52.9%増)、経常利益は同6億6800万円から10億4000万円(同55.7%増)、当期純利益は同4億2300万円から6億4900万円(同53.5%増)に修正された。
 

上方修正の理由は、受託開発案件が堅調に推移していることに加え、為替の円安基調が追い風となったこと、原価低減効果などによるもの。

また、同時に発表された第3四半期累計(2~10月)の連結業績は、売上高39億5500万円(前年同期比17.3%増)、営業利益12億1200万円(同2.3倍)、経常利益12億4900万円(同2.3倍)、四半期純利益7億9300万円(同2.4倍)と前年同期比で大幅な増収増益を達成、第2四半期までの赤字から一気に大幅な黒字転換を果たした。
 

デジタルコンテンツ事業におけるゲームソフト分野において、受託ソフトでは、同社の代表作となるアメリカの人気プロレス団体WWE(World Wrestling Entertainment)をモデルにしたシリーズ最新作「WWE 2K16」(Xbox One・PS4・Xbox 360・PS3)が2015年10月より海外にて発売。自社ソフトでは、ダウンロード販売となるロボットファイティング/ボクシングゲーム「REAL STEEL」(Xbox LIVE・PlayStation Network用:2011年10月配信開始)が、引き続き堅調に推移した。

パチンコ・パチスロ分野は、1タイトルの画像開発プロジェクトが終了。また、サミーから受託の「パチスロ北斗の拳 強敵」は出荷台数が好調に推移しており、ロイヤリティ収入が発生した。

新規案件は、これまでと同様、ゲームソフト分野、パチンコ・パチスロ分野、モバイルコンテンツ分野ともに複数のプロジェクトの開発が順調に進んでいる。今回、新たにゲーム業界の実力プロデューサーである内田明理氏を迎え、ウチダラボを立ち上げた。その企画第一弾として、映像やモーションキャプチャー技術を駆使したキャラクターコンテンツプロジェクト「AR PERFORMERS」を進めている。

なお、2016年1月期通期の見通しについては、前述の通り上方修正が実施されており、売上高は前年同期比18.9%増、営業利益は同84.2%増、経常利益は同83.0%増、当期純利益は同2.0倍となる見通し。
 

 
株式会社ユークス
http://www.yukes.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ユークス
設立
1993年2月
代表者
代表取締役社長 谷口 行規
決算期
1月
直近業績
売上高40億8700万円、営業利益1億7900万円、経常利益2億8200万円、最終損益13億4900万円の赤字(2024年1月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4334
企業データを見る