【特集】2016年上半期は“この新作ゲームアプリ”に注目!! 業界人期待の提供20社を紹介


ゲームメディアにおける年初めの恒例企画「新作紹介」。2015年末には、駆け込むように各社から新作発表ラッシュが続いたものだが、まだ未配信の新作タイトルが幾多もあるのを忘れてしまっている方たちも少なからずいることだろう。

そこで「Social Game Info」では、大手ゲーム会社から新進気鋭の開発会社まで、当媒体が注目する2016年リリース予定の新作モバイルゲームを提供する20社を一挙紹介! ブラウザ、ネイティブなんでもござれのラインナップとなっているので、今後のゲーム選びの参考にどうぞ。
 
 

(1).バンダイナムコゲームス



 
ニューワールド
GATE ブレイブ スクランブル
ONE PIECE サウザンドストーム
聖闘士星矢 ゾディアック ブレイブ
黒子のバスケ CROSS COLORS
デジモンリンクス
アイカツ!フォトonステージ!!
テイルズ オブ ザ レイズ


バンダイナムコエンターテインメントは、昨年同様に複数のIPタイトルがリリースを控えている。なかでも『ONE PIECE サウザンドストーム』は、RPG色の強い『ONE PIECE トレジャークルーズ』とは異なり、手軽かつ爽快感抜群のアクションゲームとのことで期待値が高い。ほか、女児だけではなく、大きなお友達にも人気を博している『アイカツ』を題材とした音楽ゲームアプリも登場。すでに事前登録数が30万人超えを果たすなど、リリース後の伸び上がりにも注目していきたい。

また、唯一のゲームIPとなる『テイルズ オブ ザ レイズ』は、「テイルズ オブ」シリーズのオールスターRPGアプリとのことだけで、詳細なゲーム概要は明らかにされていない。シナリオ原案は『テイルズ オブ シンフォニア』『テイルズ オブ ジ アビス』などでおなじみの実弥島巧氏が担当、キャラクターデザインは、『サクラ大戦』キャラクターデザイン・作画監督・版権原画などで有名な松原秀典氏が担当する。「テイルズ オブ」シリーズのゲームアプリは、これまで『リンク』(開発:アカツキ)、『アスタリア』(開発:KLab)がリリースされており、両作ともスマッシュヒットを記録。うまく差別化しておきたいところ。
 

▲『ONE PIECE サウザンドストーム』​


▲『テイルズ オブ ザ レイズ』​


▲『聖闘士星矢 ゾディアック ブレイブ』


▲『デジモンリンクス』
 
 

(2).ミクシィ



ブラックナイト ストライカーズ
マーベルツムツム


『モンスターストライク』(以下、『モンスト』)でゲームアプリ市場を席巻したミクシィ<2121>待望の新作アプリが、2016年上半期に登場する。ミクシィ、ウォルト・ディズニー・ジャパン、およびNHN PlayArtの三社で共同開発した『マーベル ツムツム』は、大ヒットパズルゲーム『ディズニー ツムツム』のなぞって消して遊ぶゲームシステムに、『モンスト』の醍醐味である「協力プレイ要素」や「バトル要素」をふんだんに盛り込んだタイトルになるという。

直近リリースされた新作『ブラックナイトストライカーズ』は、競争と協力をコンセプトにした横スクロールの飛び斬りアクションRPG。特筆すべきは一緒にいる友達や家族と最大3人で遊べる“競争と協力”のマルチプレイだ。奥行きで表現した3ラインのバトル画面では、ほかのプレイヤーと競争しながらザコを蹴散らしていき、誰が一番先にボスまでたどり着けるのかを競い合う。ボス戦では、3人集まったプレイヤー同士で協力しながら戦っていく。

『モンスト』のヒットも手伝って、新作アプリにユーザーを誘致していく施策も考えられたが、あくまでもミクシィは『モンスト』同様にバイラル効果(口コミ)で多くの方に知ってもらうことを狙っているようだ。ゲーム本来の面白さ、そして誰かと一緒に遊ぶ楽しさが十二分に備わっている本作だからこそ、自信に満ちたチャレンジングな試みといえよう。とはいえ、セールスとしてはふるっておらず、今後の課題も出てきたところだろうか。

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▲『ブラックナイトストライカーズ』
 

▲『マーベル ツムツム』

 

(3).Cygames



SHADOWVERSE
 
Cygamesといえば、2015年は『グランブルーファンタジー』の大きな成長はもとより、子会社の設立や投資支援、「東京ゲームショウ」の初出展、アニメーション製作など、多岐にわたる事業を展開し、着実に知名度が上がってきているゲーム企業だ。そんな同社の新作アプリ『SHADOWVERSE』は、スマートフォンで遊べる本格対戦型TCG(トレーディングカードゲーム)。

全世界登録者数2,000万人突破のCygames代表作『神撃のバハムート』の世界観がカードとして登場し、初期登場カードとして400種類以上ものカードが登場する。すべてのユニットカードが進化可能になっており、バトル中にユニットカードを“進化”させることが、戦局を大きく左右するのが特徴。

このほかの新作タイトルは、まだ現時点では発表されていないが、子会社のGAME JEANS(関連記事)やWith Entertainment(関連記事)からタイトルが出てくることも期待される。また、『グランブルーファンタジー』では、本編から派生した「SKY JOURNEY」というスピンオフ作品を開発中。現在のゲーム画面とは全く異なるメニュー画面やマイページを持つゲームとなり、仲間になった好きなキャラクターを主人公として楽しめるタイトルとのことで、『グランブルーファンタジー』の新たな取り組みとして注目が集まる。

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▲『SHADOWVERSE』
 
 

(4).ガンホー・オンライン・エンターテインメント



■ロールプレイ感ある重厚な作品(タイトル不明)

既にサービス開始から3年半が経過した『パズル&ドラゴンズ』を保有するガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>。ユーザーのプレイ習熟度が向上していることから、課金率は低下したが、MAUは依然として高水準を維持している。そうしたなか、ニンテンドー3DS用ソフト『パズドラX』(パズドラクロス)を2016年内に発売予定。新作スマートフォンアプリでは、年始企画のインタビューにおいて、「久々のロールプレイ感があるもので、重厚な作品になる」と代表の森下一喜氏が明言。詳細はまだ不明だが、大型タイトルであることに違いない。

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2016年は『パズドラX』と「ロールプレイ感」のある重厚なスマホゲームなど新作の多い年に


 

(5).コロプラ



黒猫・白猫フィーバーが続くコロプラ<3668>。2015年は、『東京カジノプロジェクト』、『バトルガール ハイスクール』、『Rumble City』といった、これまでとは毛色の違う3タイトルがリリースされた。そして2016年は、本格的なアクションが楽しめるサッカーゲーム『激突!!Jリーグプニコンサッカー』が春に配信開始予定。コロプラが独自に開発したインターフェース「ぷにコン」を搭載しており、指一本で快適な操作を実現してするという。ゲームには、J1 クラブチーム所属の現役サッカー選手たちが多数登場し、プレイヤーは選手たちを操作しながらリーグ制覇を目指していく。

特筆するべきは、2015年5月よりコロプラのグループ会社(関連記事)となり、現在は数多くのゲーム開発に携わってきたベテランクリエイターが集結するインディゴゲームスタジオが開発を務めていることだ。同社と言えば、カプコンにて『ストリートファイター』シリーズや『モンスターハンター』など、数多くのヒット作を生み出してきた船水紀孝氏が設立したゲーム開発会社であり、アクション性の高さには注目が集まる。

このほかコロプラでは、PSP『パタポン』シリーズの制作を務めたピラミッド、『戦国X』などを手掛けたリアルスタイルを子会社化。ゲームソフトウェア開発において豊富な実績と高い開発力を持つ企業をグループに迎えることで、スマートフォンゲームの開発体制がより強固なものとなるだろう。

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▲『激突!!Jリーグプニコンサッカー』
 
 
隊これくしょん -艦これ-

PCブラウザゲームからのスマートフォンアプリへの展開を推し進めているDMMゲームズ。2016年は、『艦隊これくしょん -艦これ-』、『刀剣乱舞-ONLINE-』の大ヒットを記録した擬人化タイトルが、揃ってスマートフォンに移植されることもあり注目を集めている。PCからの展開であればDMMプラットフォームからのユーザー集客も可能なうえ、データ連動する事でPCからユーザーも流れてくるので、総合的にマーケティングコストが少なく済むのは強みのひとつ。ほか、重厚な王道ファンタジーRPGとして、『神航の地平線』も期待視されている。

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▲『神航の地平線』
 
 

2015年は、待望のシリーズ最新作『モンスターハンター エクスプロア』を無事リリースしたカプコン<9697>。同作は、前進となる『モンスターハンタースマート』が「東京ゲームショウ2013」のカプコンブースに出展し、さらなるブラッシュアップを経て、遂に2015年にリリースされた。

そして、同様に長期プロジェクトとして絶賛開発中の『ブレス オブ ファイア6』。こちらも何度かのリリース延期を経て、ようやく2016年2月24日に正式サービス開始が決まった。本作は、根強い人気を持つRPG『ブレス オブ ファイア』シリーズのナンバリングタイトル。奥深い壮大なストーリーや個性豊かなキャラクター達、自分だけの村づくりなど、様々なコンテンツを詰め込んだ高水準の次世代型RPGとして注目されている。現在予定されているパソコン版とのデータ連動にて、遊びの幅やコミュ二ティの拡がりにも期待。
 


▲『ブレス オブ ファイア6』
 
 
火炬之光(日本名:未定)

引き続き『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が好調のAiming<3911>。2015年は、『ひめがみ絵巻』『ロストレガリア』といった海外のゲームをローカライズし、いずれも月商1億円以上を記録するコンテンツに成長させた。そして、直近の新作ではスマホ向けRPG『トライリンク 光の女神と七魔獣』を鋭意開発中だ。また、Perfect World Co.,Ltd.の子会社Freejoyが開発するスマートフォン向けハック&スラッシュMORPG、『火炬之光(日本名:未定)』の日本における独占ライセンス契約を締結。リリースは2016年夏以降の予定だが、上記の通り海外ゲームのローカライズに余念がない模様。

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(9).セガゲームス



蒼空のリベラシオン
サンリオキャラクターズ ファンタジーシアター

『チェインクロニクル』『ぷよぷよ!!クエスト』のヒットが続くセガゲームス。2015年には、『モンスターギア』、『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』、『戦の海賊』、『夢色キャスト』と、複数のオリジナルタイトルがスマッシュヒットを記録。そして2016年、直近の新作では2015年2月にセガゲームスと資本業務提携契約を締結したプレイハートが開発を務める、『蒼空のリベラシオン』がリリースを控えている。本作の最大の特徴は、2つのボタンの組合せで多彩な技を発動することができる“スキルセレクター”と、 敵を打ち上げ、攻撃を繋げていくことができる“空中コンボ”システム。操作性が鍵を握る2DアクションRPGらしいタイトルとなっている

IPタイトルでは、サンリオ<8136>の人気キャラクターと、セガネットワークスのスマホゲームがコラボレーションする「WITH サンリオ」プロジェクトとして、ドラマチック・パズルゲーム『サンリオキャラクターズ ファンタジーシアター』がリリース予定。本作は、紙人形となったサンリオの人気キャラクターたちが童話や昔話を演じる舞台を背景にゲームがプレイできる。パズルのルールは、上から落ちてくるピースを指でつかみ、同じピースにくっつけるだけのシンプルかつ爽快なシステムを採用。
 
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▲『蒼空のリベラシオン』


▲『サンリオキャラクターズ ファンタジーシアター』
 
  

(10).レベルファイブ



レイトン7
ファンタジーライフ2 ふたつの月とかみさまの村
スナックワールド


「ツムツム」フォーマットと大型IPがクロスした作品、『妖怪ウォッチ ぷにぷに』がヒットを記録しているレベルファイブ。これまでスマホゲームでは、『ワンダーフリック』や『地球壊滅的B級カノジョ』などをリリースしてきたほか、『魔神STATION』に至っては音沙汰なしの状態が続いている。そうしたなか、直近では『レイトン7』がリリースを控える。テーブルトークゲーム「人狼」からヒントを得た本作は、リアルタイムに交わされる何気ない会話を通して、7名のプレイヤーの中に潜む「吸血鬼」が誰なのかを推理していく。嘘をつくか、真実を話すか、すべてはプレイヤーの自由のため、全く新しい体験をスマホゲームで楽しめる

続いて、全世界累計100万本以上を出荷する『ファンタジーライフ』シリーズの最新作『ファンタジーライフ2 ふたつの月とかみさまの村』。美しく広大な世界「ファンタジール」を舞台に、多彩なライフ(職業)を選んで自由気ままに生活を楽しめる。一本指でフィールドを移動し、タップで剣や弓や魔法を放つことが可能。もちろんのんびりとした採掘や伐採、釣りも楽しめる。友だちの「ビレッジ」への訪問やアイテム交換、最大4人で楽しめるマルチプレイなど、フレンドコミュニケーション機能も充実。

そして、『妖怪ウォッチ』に続くクロスメディアプロジェクト第4弾『スナックワールド』は、クロスメディアを行うための原作をもととして、ゲーム、テレビアニメ、マンガ、玩具、映画などの展開を行っていくタイトル。同作はスマホゲームでもリリースされるが、まだ詳細は明らかになっていない。クロスメディア展開として、IPの成長に期待がかかる。
 
 
▲『レイトン7』
 
 
▲『ファンタジーライフ2 ふたつの月とかみさまの村』
 

▲『スナックワールド』
  ロマンシング サ・ガ2

『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』、『キングダムハーツ』など、複数の大型IPで上質なスマホゲームを送り出してきた2015年のスクウェア・エニックス。対して2016年は、オリジナルタイトルの勢いに期待できる。直近では童話の世界を舞台にしたRPG『グリムノーツ』が大ヒット。サービス開始からわずか1日で50万ダウンロードを突破(関連記事)したほか、トップセールスでは早々にTOP20入りを果たした(関連記事)。他方、『ミリオンアーサー』シリーズを手掛けた岩野弘明氏による完全新作『アリスオーダー』や、『ドラゴンクエスト』シリーズでディレクターとストーリーを担当した藤澤仁氏がゲームデザインを務める『予言者育成学園 Fortune Tellers Academy』といった、意欲作が控える。

IP作品も多数登場するが、現時点ではスマホ移植版が中心となる。なかでもファン待望とも言える『ロマンシング サ・ガ2』のスマホ版は大きな反響があった。新作では、2011年PSP向けに発売された『ファイナルファンタジー零式』と世界観を共有するオンラインRPG、『FINAL FANTASY 零式 ONLINE』が2016年に配信開始予定だ。
 

▲『アリスオーダー』
 
 
▲『予言者育成学園 Fortune Tellers Academy』
 

▲『グリムノーツ』
 

▲『FINAL FANTASY 零式 ONLINE』
 

▲『ロマンシング サ・ガ2』
 
 

(12).ネクソン



HIT
Gunpie Adventure
T2
Fantasy War Tactics
レガシークエスト
野生の地:Durango
『Titanfall』題材のモバイルゲーム(タイトル不明)


韓国最大のゲームショウ「G-STAR2015」にて、過去最大規模のブースを出展したネクソン<3659>。当日は、既存タイトルも含めていくつかのスマホゲームも出展した。なかでも『マビノギ』や『マビノギ英雄伝』を開発したディレクター、イ・ウンソク氏の新作タイトル『野生の地:Durango』は大きな注目に。本作は、謎の事故で空間がねじれ、現代から先史時代へワープしたプレイヤーが、未開拓の土地を切り開き、 他のプレイヤーとともに仮想社会を作り上げていくゲーム。開拓型オープンワールドMMORPGである本作は、プレイヤーが生き残りをかけて、探険、狩り、コミュニティの構築など多様で斬新なプレイを通じて、これまでのモバイルゲームとは一線を画した、特別なサバイバルゲーム経験が楽しめるという。2015年12月に韓国でテスト配信が行われたが、本サービスはまだ未定。

また、『リネージュⅡ』や『TERA』など、大ヒットMMORPGを開発したパク・ヨンヒョン氏が手掛ける初のモバイルゲーム『HIT』は、韓国の2大アプリストアの頂点に立つ好調を見せている。日本配信は未定だが、本作の進出にも期待がかかる。ほか、米独立系ゲーム開発スタジオRespawnと『Titanfall』を題材とした複数の新作モバイルゲームについてのパートナーシップ契約を締結するなど、強力なIPを確保してグローバルヒットを見据えている。

▲『野生の地:Durango』

 

(13).グリー



ソウルアームズ
アナザーエデン
追憶の青
■武器よさらば
ホニャららMAGIC♪

 
「東京ゲームショウ2015」にて、多種多様なネイティブゲームを発表したグリー<3632>。特筆するべきは、『追憶の青』だろう。本作は、壮大なスケールと重厚なストーリーを併せ持つ片手持ちのベルトスクロールアクションゲーム。ゲームユーザーにとっては懐かしくも馴染み深いジャンル名だと思うが、いわゆる『ダブルドラゴン』や『ファイナルファイト』のように3軸(前後<奥行き>+左右<スクロール>+ジャンプ)で展開するアクションゲームである。一見ありそうで無かった同ジャンルのスマホゲームだが、それを片手持ちの縦画面で表現した。

そして、元『ぷよぷよ!!クエスト』(提供:セガゲームス)のプロデューサーを務めていた高大介氏が手掛ける『アナザーエデン』。「ソーシャルゲームをやめてみた」とのコンセプトで始まった本作は、横持ちタイプのRPG。シナリオには、『クロノ・トリガー』など往年の名作RPGを手掛けてきた加藤正人氏が担当する。具体的なゲーム概要は明らかになっていないが、春のリリースを目指して開発が進んでいるとのこと。
 

▲『ソウルアームズ』
 

▲『追憶の青』(東京ゲームショウ2015 イベントステージより)
 

▲『アナザーエデン』(東京ゲームショウ2015 イベントステージより)

 

(14).KLab


■ブロッコリー社との新規スマホ向けゲームアプリ(タイトル不明)

『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』(以下、『スクフェス』)や『BLEACH Brave Souls』といった国内アニメ・マンガIPを題材としたタイトルは引き続きヒットしているものの、満を持してリリースした『Age of Empires: World Domination』や海外ドラマ「glee」(グリー)の音楽ゲームが惜しくもふるわなかったKLab<3656>。

直近で新作は発表されていないものの、1月8日にブロッコリー<2706>社と業務提携について合意し、第一弾サービスとして新規スマートフォン向けゲームアプリの共同開発を開始したとの報道が市場で話題に。ブロッコリーの保有する代表的なIPとしては「うたの☆プリンスさま」がまず挙げられる。『スクフェス』で培った音楽ゲームノウハウが、人気女性向けIPと交わり、強力なゲームタイトルが生まれるのではないかと市場が示唆。とはいえ、本当に「うたの☆プリンスさま」のスマホゲームが出るとは限らないのであしからず。

 

ヤフー<4689>の新会社GameBankは、2015年1月の設立より、これまで複数のタイトルをリリースしてきた。直近リリース予定の『大集合!ワイワイパーティ』は、誰でも簡単に遊べるミニゲームが詰まった多人数参加型のクーポンバトルゲームとなっており、それぞれのゲームで獲得したポイントをYahoo! JAPANが運営する「Yahoo!ショッピング」で使えるクーポンなどに換えられる新しさを併せ持つ。

なお、国内開発のゲームだけではなく、韓国の大ヒットゲームアプリ『BLADE』の日本独占配信も決定している。本作は、2014年4月21日に韓国で配信開始開始されたハック&スラッシュタイプのアクションRPG。配信以降数日でApp StoreとGoogle Playの人気ランキングと売上ランキングで1位を獲得し、その年の11月にモバイルゲーム史上初の「大韓民国ゲーム大賞2014」を受賞した。2年前の作品ということもあり、日本国内版のみ先行する新システムを実装予定とのこと。
 
 
▲大集合!ワイワイパーティ

 

(16).ポケモン

 

 
Pokémon GO

ポケモンは、2015年にニンテンドー3DSの人気ダウンロードゲームである『ポケとる』のスマホ版を展開。また、『ポケットモンスター』シリーズの開発を務めるゲームフリークも同様に『ソリティ馬』のスマホ版をリリースするなど、ことスマホゲーム事業に対して意欲的に進めてきた。完全新作のスマホゲームが期待されていたポケモンだが、いざ出てきたのは位置情報を駆使した新感覚のゲームアプリ『Pokémon GO』だった。

本作は、位置情報を活用することで、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルするといった体験をすることのできるゲームアプリ。このゲームは、モニターの中だけで完結せず、プレイヤーは実際に家の外に出てポケモンを探したり、他のプレイヤーと出会いながら楽しめる、いわば位置情報ゲーム『Ingress』と「ポケモン」の融合ともいえる作品となっている。さらに、スマートフォンの画面を見続けなくても本作を遊べる「Pokémon GO Plus」なるデバイスも投入。Bluetooth Low Energyを用いてスマートフォンと連携し、近くにポケモンがいるなどのゲーム情報を、ランプと振動で知らせてくれる。

新プロジェクト『Pokémon GO』で、ゲームの遊び方は新しい局面を迎えるか。
 

▲「Pokémon GO Plus」

 

(17).gumi


 

誰ガ為のアルケミスト
シノビナイトメア
ブレイジング オデッセイ


『ファントム オブ キル』のヒットが続くgumi<3903>は、同作を手掛けた子会社Fuji&gumi Gamesより『誰ガ為のアルケミスト』と『シノビナイトメア』を展開。前者は、7人の主人公が織り成す壮大でドラマティックなストーリーと高度な戦略性に富んだ「三次元空間戦略バトル」が楽しめる本格的タクティクスRPG。一方で後者は、クノイチの少女たちが綴る青春群像劇を、豪華クリエイター陣が描くダンジョン探索型”大河”RPGとなっている。そのほか、同じく子会社のFenrisが開発するアクションRPG『ブレイジング オデッセイ』がリリース予定。プロモーションプロデュースには、元スクウェア・エニックスの安藤武博氏が担当。
 

▲『誰ガ為のアルケミスト』


▲『シノビナイトメア』


▲『ブレイジング オデッセイ』(gumi 決算説明会資料より)

 

(18).Happy Elements


 
ラストピリオド

『メルクストーリア - 癒術士と鈴のしらべ -』や『あんさんぶるスターズ!』など次々とヒット作を生み出しているHappy Elements。その快進撃は止まらず、2012年11月より配信を開始し、2016年春に大規模リニューアルを行う『あんさんぶるガールズ!!』や完全新作『ラストピリオド』といった、趣向を凝らした2軸で2016年も駆け抜ける。なかでも『あんさんぶるガールズ!!』は、全71キャラクターボイス実装&Live2D化」「主題歌&アニメーションPV制作」「日日日氏による原稿用紙 1000 枚以上のストーリー追加」が決定。また、現アプリ『あんさんぶるガールズ!』からのデータ引き継ぎも可能となるという。


▲『ラストピリオド』

 

(19). ディー・エヌ・エー



『ファイナルファンタジーレコードキーパー』や『スーパーガンダムロワイヤル』など、協業タイトルが高いパフォーマンスを継続しているディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>。バンダイナムコエンターテインメントとの『アイカツ!フォトonステージ!!』や『ONE PIECE サウザンドストーム』をはじめ、任天堂との取り組みなど複数の協業タイトルにも期待がかかる。

ことオリジナル作品に関しては『逆転オセロニア』がスタンバイ。本作は、オセロの駒から召喚される「神」「魔」「竜」のキャラクターたちで戦うリアルタイム対戦バトルゲーム。自軍の駒を巧みにつなげ、コンボスキルで大技を発動、相手の駒をひっくり返したら、そこにはトラップがあるなど、多彩な能力を持ったキャラクターを組み合わせるデッキメイク、オセロの盤面とスキルを操る戦略性、そして最後まで油断ができないドラマチックな展開のリアルタイム対戦が本作の魅力。

【関連記事】
「3年間の積み重ねが結果につながった」 任天堂やバンナムとの協業タイトル、他『逆転オセロニア』などオリジナルタイトルで16年も攻勢

 
 
▲『逆転オセロニア』
 
 

(20). 任天堂


 

2016年、遂に任天堂<7974>がスマホゲーム市場に進出。かねてから伝えている通り、同社はディー・エヌ・エー(DeNA)と協業して、任天堂IPを利用したゲームアプリの共同開発・運営、任天堂の新メンバーズサービス「My Nintendo」の共同開発を行う。戦略的な役割については、「My Nintendo」が、デバイスを超えたニンテンドー体験の橋わたしになり、任天堂の今後戦略の中枢を担うサービスとなる。ここでの課題は、アクティブな利用者を増やすことだが、これを実現するため、ユーザー一人一人に「Mii」をつくってもらい、フレンド関係を構築してもらうことが重要と指摘した。そして、促進するアプリとして『Miitomo』がある。

『Miitomo』は、無料で利用できるコミュニケーションアプリ。ユーザーは自分のMiiを作成し、Miiはユーザーにいろいろな質問をして、その回答を話題にMiiが友達のMiiとコミュニケーションをしていく。コミュニケーションはフレンド登録したトモダチの間で行われ、安心・安全に配慮した作りとなっている。すでに世界でMiiが2億体作られているMii。コミュニケーション性の強い同サービスは、24時間いつでもアクセスできることに加え、デバイスの普及から多くの友達につながれるるため、スマートデバイスの真価を発揮するサービスという。『Miitomo』が拡大することで、「My Nintendo」の会員基盤が拡大し、新規タイトルを投入すると大きな集客効果が発生すると見込んでいるとのこと。

年度内(2016年3月)に『Miitomo』と「My Nintendo」が同時リリースし、その後はIPも起用した5本のゲームアプリを提供していく。収益化の考え方については、『Miitomo』はF2Pタイトルとなる。まず、洋服アバターの販売から開始し、リリース後に様々なサービスやマネタイズポイントを作っていく予定だ。その他は、ゲーム性主体でマネタイズ手法を考えていく。なお、両社の役割分担については、フロントエンドは任天堂が担当し、バックエンドの開発と分析はDeNAが担当し、運営開始後も両社一体となって展開していく。

任天堂とDeNAの取り組みは、2016年のゲームアプリ市場において、ひとつのターニングポイントになることだろう。
 
▲『Miitomo』

 
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