カカクコム、第3四半期は2ケタ増収増益…カカクコムや食べログなどインターネット・メディアが伸長 

カカクコム<2371>は、2月3日、第3四半期(2015年4~12月期)の連結決算を発表し、売上高297億円(前年同期比15.7%増)、営業利益137億円(同16.6%増)、経常利益138億円(前年同期比13.6%増)、最終利益92億円(同20.2%増)だった。

 


「価格.com」や「食べログ」など主力のインターネット・メディア事業が好調に推移した。業務別の状況は以下のとおり。

[ショッピング業務]
『価格.com』におけるショッピング業務では、暖冬の影響により季節家電の売れ行きが低調であった一方、ファッションや日用品等の消費財のアクセスが増加したことやコンテンツの強化を図ったことにより、参加事業者からの手数料収入は前年同期比で増加した。その結果、売上高は68億円(同4.1%増)となった。

[サービス業務]
『価格.com』におけるサービス業務では、ブロードバンド市場の成熟化によりブロードバンドの取次ぎ事業は引き続き低調に推移したものの、クレジットカード比較やローン比較の取次ぎが好調に推移したことから、手数料収入が増加した。その結果、売上高は48億円(同5.3%増)だった。

[広告業務]
『価格.com』における広告業務では、従来のデジタル・家電メーカーからの広告受注に加え、自動車・金融関連の広告受注が堅調に推移したことから前年同期比で増加した。その結果、売上高は32億円(同4.0%増)だった。

[食べログ業務]
食べログ業務では、『食べログ』の有料サービスを利用するレストラン及び個人会員向け有料サービスの会員の獲得が進み、課金収入が増加した。また、広告収入も堅調だった。その結果、売上高は115億円(同27.1%増)だった。

[新興メディア業務]
新興メディア業務では、子会社タイムデザインにおける宿泊施設の予約件数が増加したこと、また、不動産住宅情報サイト『スマイティ』でコンテンツの強化を図ったことにより、手数料収入が増加した。その結果、売上高は24億円(同45.8%増)だった。

各サイトの利用状況は以下のとおり。
 


このほか、ファイナンス事業は、カカクコム・インシュアランスによる保険代理店業務において、2015年10月に料金が改定された火災保険は駆け込み需要の反動により契約件数が弱含んだ一方、オンライン完結型の生命保険や海外旅行保険などの契約件数が増加したことから保険代理店手数料収入が増加した。その結果、売上高は7億円(同23.9%増)、営業利益は2億円(同67.4%増)だった。


 
■2016年3月期の見通し

2016年3月期は、売上高425億円(前期比18.8%増)、営業利益197億円(同17.2%増)、経常利益197億円(同14.8%増)、最終利益131億円(同20.6%増)を見込む。