アドウェイズ、3Q営業益は31%減と大幅減益に…アプリ事業の売上高は44%減と低迷 スマホ向け広告へのシフトで広告事業は増収増益

アドウェイズ<2489>は、2月3日、2016年3月期の第3四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高288億6300万円(前年同期比10.8%増)、営業利益5億4200万円(同31.3%減)、経常利益6億700万円(同30.9%減)、四半期純利益2億5200万円(同50.9%減)となった。

国内及び海外の広告事業が順調に推移したことで2ケタの増収を達成したものの、新卒社員が入社に伴う販売管理費の増加や、海外における貸倒引当金の計上などにより、各利益項目は大幅な減益での着地となっている。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①広告事業…売上高228億6481万円(前年同期比8.8%増)、セグメント利益20億4372万円(同0.8%増)
モバイル向け広告は、広告主がフィーチャーフォン向けからスマートフォン向けに広告出稿をシフトしていること及び広告掲載媒体が増加していることから売上高が伸長した。PC向け広告は、金融関連企業を中心に取引が伸長した。

②アプリ・メディア事業…売上高7億9318万円(同40.6%減)、セグメント損益1億5822万円の赤字(前年同期1億7778万円の赤字)
アプリ事業は、2013年10月にリリースした『古の女神と宝石の射手』に続くグループアプリの売上が伸長せず、売上高が44.5%減少した。メディア事業は、サムライ・アドウェイズにおいて行っているメディア事業の広告主の出稿意欲の低下により、前年同期比で33.0%の減収となった。

③海外事業…売上高50億6462万円(同41.2%増)、セグメント損益1億2218万円の赤字(前年同期4431万円の黒字)
各国における現地企業や外国企業へのスマートフォン向け広告の営業を強化したことで、主にスマートフォン広告の売上高が大幅に伸長した。その一方で、営業費用の増加や貸倒引当金の計上でセグメント損失を計上した。

④その他…売上高1億4045万円(同29.3%増)、セグメント損益2億5680万円の赤字(前年同期1億9282万円の赤字)
国内においてインターネットを活用した古本買取販売を中心とした新規事業の拡大した。

■15年3月期は売上高5%増ながら営業益51%減の見込み
なお、同社は第3四半期決算の発表と同時に2016年3月期通期の連結業績予想を開示。売上高380億円(前期比5.9%増)、営業利益5億1000万円(同51.8%減)、経常利益5億8000万円(同51.6%減)、当期純利益1億1000万円(同84.0%減)を見込んでいる
 
株式会社アドウェイズ
http://www.adways.net/

会社情報

会社名
株式会社アドウェイズ
設立
2001年2月
代表者
代表取締役社長 山田 翔
決算期
12月
上場区分
東証プライム
証券コード
2489
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