【イベント】「終わりのセラフ」The Musicalをレポート 圧倒的な殺陣や演出効果で表現される「終わりのセラフ」の世界観


ネルケプランニングは、2月4日より、「終わりのセラフ」The Musicalの公演を、東京・渋谷AiiA 2.5 Theater Tokyoにて行う。

「終わりのセラフ」The Musicalは、鏡貴也氏原作、山本ヤマト氏作画の漫画『終わりのセラフ』を元としたミュージカル作品である。原作漫画は2012年10月号より集英社「ジャンプスクエア」にて連載が開始、単行本はジャンプコミックスより現在10巻まで発売中、シリーズ累計は460万部を突破、2015年4月にはアニメとして放映された人気作品だ。

未知のウイルスにより人類は壊滅、子供だけが生き残り、地下都市で吸血鬼に支配されていた世界で、主人公「百夜優一郎」は仲間たちの犠牲のもと、ただ一人脱出に成功、吸血鬼への復讐を誓う、といった重厚なストーリーが展開される。

主人公「百夜優一郎」を演じるのは、『仮面ライダー鎧武/ガイム』にて主演をつとめた佐野岳さん、「優一郎」の幼馴染である「百夜ミカエラ役」を演じるのは、『特命戦隊ゴーバスターズ』で主演、様々な映画やTVドラマ、舞台などで活躍している鈴木勝大さん、「優一郎」の上官で、マイペースな「一瀬グレン」には、『天装戦隊ゴセイジャー』で「ゴセイブルー」を演じた小野健斗さんが登場し、所謂特撮経験が豊富な俳優陣が多く出演することが話題を呼んでいる今作。

初日公演に先駆けて行われたゲネプロ公演を、Social Game Infoでは取材してきたので、その様子をお伝えしよう。


 

■レベルの高いアクションや殺陣、舞台装置・演出で表現される残酷な「終わりのセラフ」の世界観

 

今作のストーリーは、原作、新宿での戦いまでを描いたものとなっている。新宿戦にて倒れた「百夜優一郎」が、その幼馴染の「白夜ミカエラ」との別れ、そして「柊シノア」や「一瀬グレン」の「日本帝鬼軍吸血鬼殲滅部隊」との出会い、かけがえのない仲間となる「早乙女与一」、「君月士方」、「三宮三葉」との日々や、「吸血鬼」の戦いを振り返る形をとりながら、それらを舞台上で描いている。
 



今作の見どころは、なんといっても大迫力の鬼呪装備による殺陣と、その演出方法だろう。「終わりのセラフ」ならではの色合いの洋服や武器はもちろん、プロジェクションマッピングをふんだんに使った演出は、荒廃した世界観の中で懸命に戦うキャラクター達を表現している。さらに、完成度の高い俳優陣による殺陣で、見る者を「終わりのセラフ」の残酷な世界に引き込む。
 

また、ミュージカルということで、ところどころで歌われる歌にも注目だ。「ミカエラ」が「優一郎」を思って歌う曲は、鈴木勝大さんの圧倒的な歌唱力も相まって胸が締め付けられ、「シノア」、「三葉」が歌って踊る明るい曲は、重くなりがちなストーリーに花を添える。
 



原作も現在未完作品ということで、今作のストーリー内容についても完結という形には至っていない。始めて「終わりのセラフ」に触れる人には「これで終わり?」といった印象があるかもしれないが、主人公である優一郎」をめぐるキャラクター達の関係性や、世界観、多くの謎といった「終わりのセラフ」ならではの物事を理解しやすい作品になっている。「終わりのセラフ」入門編として今作を観劇するのもおすすめだ。
 


 
 

■実力派俳優陣が表現する魅力的なキャラクター

 

▲今作の主人公である「百夜優一郎を演じる佐野岳さん。小柄なキャラクターであるが、迫力のある動きや演技でそれを感じさせないまさに主人公的存在だ。


▲吸血鬼に変貌した「百夜ミカエラ」役には鈴木勝大さん。圧倒的な歌唱力で、「ミカエラ」の後悔や「優一郎」への思いを歌い上げる。


▲飄々とした上官「一瀬グレン」役は小野健斗さん。立っているだけで威圧感のある、日本帝鬼軍の中佐を演じている。


▲常に笑顔であまり本性を表にださな「柊シノア」を演じる甲斐千尋さん。常に冷静で底の知れない、「シノア」を表現。


▲妹のために戦う「君月士方」を演じる水石亜飛夢さん。素直になれない「君月」を演じている。


▲優しくて少し臆病な「早乙女与一」役には橋本真一さん。鬼に飲まれそうになる「与一」の演技はさすがの一言。


▲向こう見ずな「三宮三葉」を演じる美山加恋さん。彼女が舞台に登場するだけで明るくなる「三葉」を演じていた。


▲吸血鬼の「クルル・ツェペシ」と「フェリド・バートリー」を演じる永尾まりやさんと中村誠治郎さん。永尾まりやさんは、幼く可愛らしい容姿ながらも長寿命であるがためか、色気のある「クルル・ツェペシ」を演じ、中村誠治郎さんは、にこやかながら不気味で威圧感のある「
フェリド・バートリー」を表現していた。




≪「終わりのセラフ」The Musical 公演概要≫ 

公演タイトル:「終わりのセラフ」The Musical (おわりのせらふ ざ みゅーじかる) 
期間:2016年2月4日(木) ~2月11日(木・祝) 劇場:AiiA 2.5 Theater Tokyo 
原作:「終わりのセラフ」原作/鏡 貴也 漫画/山本ヤマト コンテ構成/降矢大輔(集英社「ジャンプスクエア」連載) 
脚本・演出:赤澤ムック 
音楽:和田俊輔 
振付:本山新之助

CAST
佐野 岳 <百夜優一郎役>
鈴木勝大 <百夜ミカエラ役>

小野健斗 <一瀬グレン役>
美山加恋 <三宮三葉役>
水石亜飛夢 <君月士方役>
橋本真一 <早乙女与一役>
甲斐千尋 <柊シノア役>
知念紗耶 <阿朱羅丸役>

永尾まりや <クルル・ツェペシ役>
中村誠治郎 <フェリド・バートリー役>

休徳竜也
西岡寛修
南條良輔
松ヶ谷ほのか
平井琴望
渡邉 南




■前売り開始:2015 年 12 月 13 日(日)10:00~
■チケット料金:7,800 円(前売り・当日共/全席指定/税込) 
■チケット取扱い 
ローソンチケット 

http://l-tike.com/seraph-m/ (PC・携帯) 

TEL:0570-084-632(12 月 13 日(日)10:00~18:00 発売日特電) 
TEL:0570-084-003(12 月 13 日(日)10:00~ L コード:32333) 
TEL:0570-000-407(12 月 13 日(日)10:00~ ペレーター対応〉 

その他、店頭販売:ローソン・ミニストップ店内 Loppi で直接購入いただけます。 

<公演に関するお問い合わせ> ネルケプランニング TEL:03-3715-5624 (平日 11:00~18:00) 

<チケットに関するお問い合わせ> ローソンチケット TEL:0570-000-777 (全日 10:00~20:00)



■関連サイト


 

公式サイト





Ⓒ鏡貴也・山本ヤマト・降矢大輔/集英社
Ⓒ「終わりのセラフ」The Musical製作委員会2016