スクエニHD、3Qは28%増収、60%営業増益を達成…『メビウスFF』『星のドラクエ』『FFブレイブ』などが好スタート! QonQでは営業益2.3倍に【グラフ追加・追記】

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、2月4日、2016年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表し、売上高1527億円(前年同期比28.5%増)、営業利益237億円(同60.5%増)、経常利益241億円(同46.3%増)、四半期純利益135億円(同24.0%増)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①デジタルエンタテインメント事業…売上高1101億4500万円(前年同期比46.0%増)、営業利益231億4400万円(同64.1%増)
スマートデバイス・PCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツにおいて、従来のタイトル群が好調に推移したことに加えて、『メビウス ファイナルファンタジー』『星のドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』などのスマートフォン向け新規ゲームが好調なスタートを切った。

また、家庭用ゲーム機向けタイトルにおいて、『JUST CAUSE 3』『RISE OF THE TOMB RAIDER』の発売が堅調であったほか、多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーXIV』および『ドラゴンクエストX』の追加ディスクの販売、運営が好調に推移した。

②アミューズメント事業…売上高317億5500万円(同1.6%増)、営業利益43億5600万円(同34.0%増)
『ディシディア ファイナルファンタジー』などのアミューズメント機器の販売が好調であったほか、効率的な店舗運営に努め、業績は順調に推移した。

③出版事業…売上高76億7200万円(同17.1%減)、営業利益19億1300万円(同28.6%減)
前年同期と比較してコミックスの売上が減少した。

④ライツ・プロパティ等事業…売上高36億3300万円(同16.4%増)、営業利益11億9200万円(同12.7%増)
『ファイナルファンタジーXIV』の追加ディスクの販売に伴い、自社コンテンツのキャラクターグッズの販売が増加したほか、サウンドトラックなどの販売・許諾を行うとともに、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化による品揃えの強化や海外展開による収益機会の多様化に努めた。

■QonQでは営業益2.3倍に拡大、新作スマホゲームが大きく寄与
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(10~12月)は、売上高664億円(前四半期比50.6%増、前年同期比45.2%増)、営業利益111億9500万円(同2.3倍、同77.5%増)とこちらも大幅な増収増益を達成している。また、デジタルエンタテインメント事業だけを見ても、この期間は売上高が499億6800万円(前四半期比67.2%増)、営業利益102億2700万円(同2.1倍)となっており、新作スマホゲームが大きく売り上げに貢献していることが見て取れる。
 

■通期予想は据え置き
なお、2016年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、レンジで予想で開示しており、売上高2000~2200億円(前期比19.1~31.0%増)、営業利益170~250億円(同3.5~52.2%増)、経常利益170~250億円(同0.1~47.2%増)、最終利益110~180億円(同11.9~83.1%増)の見込み。
 
 
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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