グリー<3632>は、2月4日、2016年6月期の第2四半期累計(7~12月)の決算を発表し、売 上高374億円(前年同期比24.4%減)、営業利益83億円(同24.5%減)、経常利益85億円(同43.5%減)、最終利益49億円(前年同期 41億円の赤字)だった。
減収・営業減益となったが、従来の業績予想に比べると、営業利益で13億円、経常利益では20億円もの上ブレしての着地となった。また最終利益は大幅な黒字転換となった。上ブレとなった要因は、主要な収益源であるゲーム事業が計画以上に推移したことに加え、費用の削減が進行したことによるもの。
減収・営業減益となったが、従来の業績予想に比べると、営業利益で13億円、経常利益では20億円もの上ブレしての着地となった。また最終利益は大幅な黒字転換となった。上ブレとなった要因は、主要な収益源であるゲーム事業が計画以上に推移したことに加え、費用の削減が進行したことによるもの。
前年同期比での業績変動の要因を見ていくと、GREEにおけるソーシャルゲームのコイン消費の減少に加え、国内ネイティブアプリと、海外ネイティブアプリのコイン消費が減少したことが響いた。最終黒字に転換したが、これは前の期に計上したポケラボとOpenFeintののれんの減損損失が今期は発生しなかったことによる。
第 2四半期期間のトピックスは、上記の通り業績予想を上回る数字を計上したことに加え、下期リリースに向けたネイティブゲームの開発が進捗したことだ。現在 11本のパイプラインが進行中だが、『追憶の青』(LINEとマーケティングパートナーとして協業)が下期リリース、『ソウルアームズ』は早春リリース、 海外では『League of War: Mercenaries』が下期リリースに向け開発中となっている。
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比11.8%減、営業利益は同3.9%減、経常利益は同5.2%増、四半期純利益は同1.5%増となった。営業利益率は前四半期に比べ、0.6ポイント減少の22.1%となっている。
なお、同社は上半期の実績を踏まえて、2016年6月期通期の連結業績予想を発表、売上高は前期比22.1%減の720億円、営業利益は同30.8%減の140億円、経常利益は同44.0%減の80億円、当期純利益は80億円を見込んでいる。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632