イグニス、1Qは売上高5.4倍、営業益は前年同期の1億円の赤字から4億円の黒字に転換 『ぼくとドラゴン』の貢献で様変わりの状況に【追記】

イグニス<3689>は、2月12日、2016年9月期の第1四半期(10~12月)の連結決算を発表、売上高13億2100万円(前年同期比5.4倍)、営業利益4億900万円(前年同期1億100万円の赤字)、経常利益4億500万円(同1億1700万円の赤字)、四半期純利益2億3000万円(同8900万円の赤字)と大幅な黒字転換を達成した。
 

各ジャンルごとの状況は以下の通り。

①無料ネイティブアプリ…売上高1億4200万円(前年同期比40.7%減)
第1四半期連結累計期間は前連結会計年度にリリースした「with」を中心として、中規模・大規模サービスのユーザー積み上げに注力し、また、大手出版社と連携して有名タイトルの無料漫画アプリをリリースした。しかし、中規模・大規模サービスの多くが収益化を開始していないため、売上高が前年同四半期と比して大幅に減少した。

また、2015年10月にU-NOTEを買収し事業拡大を加速しているほか、米国現地法人による米国市場へのサービス投入や台湾・韓国市場への進出など、海外展開を引き続き行っている。なお、前期まで独立したジャンルとして記載しておりました「全巻無料型ハイブリッドアプリ」は、今回より当ジャンルに含まれている。

②ネイティブソーシャルゲーム…売上高11億7900万円(同48,027.0%増)
前期リリースした『ぼくとドラゴン』が引き続き順調に推移した。第1四半期連結累計期間は新規季節イベントや他社サービスとのコラボレーションなどを実施した。今後もコンテンツの拡充及び運営チームによる多彩なイベントの実施など、開発及び運営双方に注力する。

■QonQでは、売上高1.7%増、営業利益48.7%増と利益率の改善が進む
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比1.7%増、営業利益は同48.7%増、経常利益は同64.0%増、四半期純利益は同67.9%増となった。事業構造の転換期を経て、再成長の軌道に乗った可能性が高そうだ。
 

なお、2016年9月期通期の予想については、2月4日に売上高の予想の上方修正と、期初には非開示としていた利益予想の開示を行っており、売上高40億円(前期比65.4%増)、営業利益7億円(前期3800万円の赤字)、経常利益7億円(同1億4800万円の赤字)、当期純利益5億5000万円(同3億600万円の赤字)の見込み。
 
株式会社イグニス
http://1923.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社イグニス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役社長 銭 錕(センコン)/代表取締役CTO 鈴木 貴明
決算期
9月
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