『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ』舞台挨拶の模様をレポート…第1期・第2幕の流れを受け継ぎつつシリーズ全てを詰め込んだ作品に

ブシロードは、この日（2月27日）、新宿バルト9で、劇場公開となった『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ〜逆襲のミルキィホームズ〜』の出演キャスト・スタッフによる舞台挨拶を行った。舞台挨拶には、三森すずこさん（シャーロック・シェリンフォード役）、徳井青空さん（譲崎ネロ役）、佐々木未来さん（エルキュール・バートン役）、橘田いずみさん（コーデリア・グラウニカ役）、明坂聡美さん（アルセーン役）、櫻井弘明監督が登壇した。

本作は、アニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ」シリーズ初の劇場版。“ミルキィホームズ”のほか、“怪盗帝国”、“Genius4”などの歴代人気キャラクターが揃い踏みのファン待望のオールスタームービーとなる。 第1期・第2幕のTVアニメを手掛けたメインスタッフが再集結し、TV放送時に話題となったハチャメチャな展開が今度はスクリーンの大画面で繰り広げられるという。

「ミルキィホームズ」誕生から7年目で初の劇場版が実現したが、ステージ上に登壇した6人にとってはことさら感慨深いものがあったようだ。三森さんは、昨年秋の発表から取材や試写会を経て、待ち遠しい日々だったと明かした。そして、Twitterなどでファンからお祝いのメッセージが寄せられたことに感謝の気持ちを述べた。また劇場版の話を聞いた時、作品によって作風が異なるため、どんな話にするのか、想像できない部分もあったという。

続いて作品の見所に話が及ぶと、桜井監督は、第1期、第2幕のコメディ要素の強い作風をベースにしつつも、キャラクターの魅力をいかに引き出すかに注力したとコメントした。メインキャラクターにはそれぞれ見せ場があり、そこも注目して欲しいという。感動的なシーンも盛り込んだそうだ。またシリーズに登場したキャラクターも「ちょっとだけ、だけど印象に残るように出現する」。ミルキィ愛の濃いスタッフが遊び心で勝手に(?)追加したものもあり、監督も全て把握できていないとのこと。
 

ここで明智小衣さん演じる南條愛乃さんによるビデオメッセージが放映された。ビデオが映しだされると、三森さんがすかさず「こころちゃ～ん」と呼びかけたのだが、それを予期していたかのように南條さんは「こころちゃんいうな！」と応えた。南条さんは、小衣らしいセリフや、格好つけているわけではないけど頑張っているシーンもあるという。パワフルなキャラクターのため大変な役柄だったと述べつつ、会場のキャストに苦労したシーンを質問した。
 

これに対し、三森さんは、自由に演じられたため楽しかったと述べつつ、苦労した点として、監督の作曲した挿入歌をあげた。第2幕の挿入歌として、「なまこの歌」があったが、今回も「1曲は作ろう」と思ったそうだ。アフレコが終わった後、三森さんと橘田さんが残り、桜井監督が歌唱指導のためにウクレレを持ってやってきたという。囚人服で歌うシーンだそうで、「お聴き逃しなく」と呼びかけた。
 

また、総監督を務める森脇真琴さんからのサプライズの手紙も寄せられた。森脇さんは、自分が大事にしている「ミルキィホームズ」の劇場版を作ってもらえるとわかったとき、嬉しくて「奇跡がある」と思い、心にメモしたという。そして、ミルキィホームズの4人と久々にアフレコ現場であった時、当時に比べて4倍かわいくみえたとともに、第1期からの楽しい時間がよみがえったという。スタッフやキャスト、ファンに感謝を述べつつ、「とにかく見ましょう」とまとめた。

最後に登壇者からのメッセージで、舞台挨拶を締めくくった。桜井監督が「やりたりないところもあった」と話すと、明坂さんがすかさず、「次回作は逆襲の怪盗帝国で」などとアピールする場面もあった。また、橘田さんは、声優としてだけでなく、餃子評論家として活動していることもあって、餃子の聖地・宇都宮での上映を希望していたそうだが、4月から上映されることが決まったと嬉しそうにコメントした。劇場版を見て「楽しかった」と思ったら、ネタバレにならない範囲でつぶやいて欲しいと呼びかけた。