ザッパラス、16年4月期の売上高予想を下方修正…占い・ゲームの開発遅延などで コスト減で営業利益は上ブレ 海外子会社の減損計上で最終赤字に

ザッパラス<3770>は、3月9日、2016年4月期通期の連結業績予想の修正を発表、売上高は従来予想74億5000万円から55億1400万円(増減率26.0%減)と下方修正されたものの、営業利益は同ゼロから1億3200万円に上方修正された。

従来予想では非開示としていた経常利益は8300万円、当期純損益は5億8900万円の赤字となる見通し。
 

売上高予想が下方修正となったのは、モバイルサービス事業の主力の占いサービスにおいて、開発遅延に加え、先行サービスの指標を受けてサービス設計の見直しや戦略の変更を行った結果、後続サービスのリリーススケジュールが大幅に遅れる見込みとなったため。また、ゲームにおいて、下期に4タイトルの新規アプリ投入による売上高の増加を見込んでいたが、開発遅延及びサービス設計の見直しでリリーススケジュールが大幅に遅れ、3タイトルの売上が来期以降にずれ込む見込みとなったことも影響した。

一方、営業利益は新規サービス投入の遅延などにより広告宣伝費などのコストが計画を下回って推移したことから、当初の計画を上回る見込みとなった。

なお、当期純損益は海外子会社 Zappallas,Incの減損損失計上による特別損失の発生が影響している。

同時に発表された2016年4月期の第3四半期累計(5~1月)の連結決算は、売上高43億100万円(前年同期比22.8%減)、営業利益1億9600万円(同64.8%減)、経常利益2億500万円(同64.8%減)、四半期純損益5億2000万円の赤字(前年同期3800万円の赤字)となった。




モバイルサービス事業のゲームは、ストーリーに特化したドラマゲームアプリシリーズ「six doubts」の新規タイトルの開発や、「物語×音楽×知育」をテーマにした新たなゲームの開発に取り組んできたが、開発の大幅な遅れによりアプリのリリースが第4四半期連結会計期間以降にずれ込む結果となっている。

なお、2016年4月期通期の予想は前述の通り、売上高55億1400万円(前期比27.3%減)、営業利益1億3200万円(同74.4%減)、経常利益8300万円(同88.6%減)、当期純損益5億8900万円の見込み。

 
株式会社ザッパラス
http://www.zappallas.com/

会社情報

会社名
株式会社ザッパラス
設立
2000年3月
代表者
代表取締役 玉置 真理
決算期
4月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3770
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