ファンタジスタ、VRコンテンツ制作ソリューション「iVRc Engine」で新機能リリース…Gear VRの体験画面を遅延なしで外部モニターへ出力可能

ファンタジスタは、3月14日、複数の360度パノラマ動画(もしくは画像)をユーザーの操作により再生することで、ストーリーが変化するインタラクティブVRコンテンツの制作ソリューション「iVRc Engine」に新機能を追加した。

今回、追加した新機能によりGear VRの体験画面を遅延なく外部モニターへ出力することができ、イベントなどで体験者以外の第三者にもVRコンテンツの内容を展示できる。VRコンテンツは体験者以外に内容を伝えることが難しく、イベントなどではブースの前を素通りされることもあるが、この機能により第三者にもコンテンツの内容をリアルタイムで伝えることができ、足を止めてもらう機会を獲得することができるという。

なお、この機能はWi-Fi経由で接続されたGear VRとWindows PCで稼働する「iVRc Engine」を同期再生することで実現している。また、利用するにはGear VR用、Windows用の2プラットフォームの「iVRc Engine」アプリが必要となる。
 

同社では、「3DCG映像プロダクションとしての映像制作の実績」「自社開発のコンテンツ再生プレイヤー」「これまでのVRコンテンツ制作によるノウハウ」を活かし、Oculus Rift DK2・Gear VR向けインタラクティブVRコンテンツの企画・制作・エンコード・アプリ化・展示会等での展示運営までをワンストップで提供する。開発費は150万円からとなっているとのこと。


■VRコンテンツの企画提案
これまでに制作したVRコンテンツのノウハウをもとに、対象ユーザー層や目的に沿った企画をご提案いたします。
なお、コンテンツ(映像・システム)の内容だけでなく、展示会等での展示方法・運用までを含めたご提案が可能です。

■360度パノラマ動画の制作・エンコード
企画を元に絵コンテから作成し、3DCGもしくは実写にて360度パノラマ動画を制作いたします。
また、制作した360度パノラマ動画を再生プレイヤーに最適な形式に変換(エンコード)いたします。

■インタラクティブVRコンテンツ再生プレイヤー
自社開発のコンテンツ再生プレイヤーは、視線前方に固定された平面動画と、視線と同期した360度パノラマ動画を重ねて表示させることが可能です。この2レイヤー構造により、全方向に景色が広がり、周囲を見渡せるというVRコンテンツの特長を活かしつつ、ユーザーに伝えたい情報を見落とされることなく表示することが可能となります。また、コンテンツ再生プレイヤーは自社開発のため、カスタマイズも対応可能です。現在、Oculus Rift DK2・Gear VRに対応しており、対応環境は追加する予定です。
 


「iVRc Engine」で制作できるコンテンツ案

■VRゲーム
アドベンチャーゲームなど高品質な映像を利用した、没入感の高いゲームを開発することが可能です。

■VR不動産内見
現地に行かなくても内覧が可能になるだけでなく、昼夜・四季の変化なども体験できリアルを超えた内覧が可能になります。

■VR観光案内
没入感・臨場感により通常の動画や写真では分かりにくい魅力も伝えることができます。


■VR動物図鑑
クジラの大きさ、チーターが走る速さなどをリアルに体験することができ、単なる情報を超えた学習が期待できます。




■関連サイト
 

「iVRc Engine」