ゲームソフト開発のトーセ<4728>は、4月7日、2016年8月期の連結業績予想を下方修正し、売上高54億7300万円(前回予想61億1200万円)、営業利益4億7000万円(同6億7300万円)、経常利益4億4400万円(同7億0200万円)、最終利益2億2700万円(同4億0100万円)とした。従来予想からの修正率は、売上高が10.5%減、営業利益が30.1%減、経常利益が36.8%減、最終利益が43.4%減となった。
同社では、修正の理由については、ゲームソフト開発事業において当初想定していたパチンコ・パチスロ案件の受注状況が低調に推移していること、モバイル開発事業において顧客の判断により一部のスマートフォン向け大型ゲームの運営業務が中止となること、東南アジア向けコンテンツ配信事業において当初想定していた時期にコンテンツの配信を行うことができず、事業の進展に遅れが見られることをあげている。また保有・運用する外貨建資産の評価損や為替差損なども響いた。
なお、スマートフォン向け大型ゲームの開発案件は損失を計上するという。開発初期段階での成果物を中盤以降に大きく改修する必要が生じたそうだ。事態収束に向けて多数の要員を投入して打開策を実行中。現時点で予測できる損失額を最大限に見込んで計上しており、さらなる損失の拡大、発生はないとしている。この案件は、業務内容の詳細な把握が不足していたことに起因するもので、既に社内において原因を究明し、開発体制やレビュー工程の強化などの対策を実施するなど再発防止を行っているという。
同時に発表した第2四半期(2015年9月~2016年2月期)の連結は、売上高22億1300万円(前年同期比31.5%増)、営業利益7200万円(同25.4倍)、経常利益1900万円(同81.9%減)、最終損益2300万円の赤字(前年同期5200万円の黒字)だった。こちらも8月通期の見通しと同様、業績予想を下振れての着地となった。
ゲームソフト開発事業において一部の据置型ゲーム機向けの大型案件が顧客による仕様の変更・追加に伴って第3四半期以降に納期変更となったこと、スマートフォン向け大型ゲームの開発案件において、開発初期段階で実施した作業の成果物を開発中盤以降に大きく改修する必要が生じ、開発完了の時期が第3四半期以降にずれ込んだこと、東南アジア向けコンテンツ配信事業において当初想定していた時期にコンテンツの配信を行うことができず、売上を計上できなかったが、当初の予定どおり携帯型ゲーム機及び据置型ゲーム機向けの大型案件の開発を完了したこと、さらにゲームソフト開発事業及びモバイル開発事業におけるロイヤリティ売上が好調に推移したという。
利益面については、前述のスマートフォン向け大型ゲームの影響による損失額を原価に計上したものの、前年同四半期に比べて売上高が増加したことに伴って売上総利益が伸長したことに伴い、営業利益は大幅な増益となった。一方で、前年同四半期に計上した為替差益などの営業外収益が減少したことに加え、為替相場の変動により、保有・運用する外貨建資産の評価損や為替差損などを想定以上に計上した結果、経常利益は大幅な減益とあんった。
なお、開発完了タイトル数は、家庭用ゲーム機向け10タイトル、パソコン向け1タイトル、携帯端末向け4タイトルの合計15タイトルとなった。
同社では、修正の理由については、ゲームソフト開発事業において当初想定していたパチンコ・パチスロ案件の受注状況が低調に推移していること、モバイル開発事業において顧客の判断により一部のスマートフォン向け大型ゲームの運営業務が中止となること、東南アジア向けコンテンツ配信事業において当初想定していた時期にコンテンツの配信を行うことができず、事業の進展に遅れが見られることをあげている。また保有・運用する外貨建資産の評価損や為替差損なども響いた。
なお、スマートフォン向け大型ゲームの開発案件は損失を計上するという。開発初期段階での成果物を中盤以降に大きく改修する必要が生じたそうだ。事態収束に向けて多数の要員を投入して打開策を実行中。現時点で予測できる損失額を最大限に見込んで計上しており、さらなる損失の拡大、発生はないとしている。この案件は、業務内容の詳細な把握が不足していたことに起因するもので、既に社内において原因を究明し、開発体制やレビュー工程の強化などの対策を実施するなど再発防止を行っているという。
■第2四半期は増収・営業増益
同時に発表した第2四半期(2015年9月~2016年2月期)の連結は、売上高22億1300万円(前年同期比31.5%増)、営業利益7200万円(同25.4倍)、経常利益1900万円(同81.9%減)、最終損益2300万円の赤字(前年同期5200万円の黒字)だった。こちらも8月通期の見通しと同様、業績予想を下振れての着地となった。
ゲームソフト開発事業において一部の据置型ゲーム機向けの大型案件が顧客による仕様の変更・追加に伴って第3四半期以降に納期変更となったこと、スマートフォン向け大型ゲームの開発案件において、開発初期段階で実施した作業の成果物を開発中盤以降に大きく改修する必要が生じ、開発完了の時期が第3四半期以降にずれ込んだこと、東南アジア向けコンテンツ配信事業において当初想定していた時期にコンテンツの配信を行うことができず、売上を計上できなかったが、当初の予定どおり携帯型ゲーム機及び据置型ゲーム機向けの大型案件の開発を完了したこと、さらにゲームソフト開発事業及びモバイル開発事業におけるロイヤリティ売上が好調に推移したという。
利益面については、前述のスマートフォン向け大型ゲームの影響による損失額を原価に計上したものの、前年同四半期に比べて売上高が増加したことに伴って売上総利益が伸長したことに伴い、営業利益は大幅な増益となった。一方で、前年同四半期に計上した為替差益などの営業外収益が減少したことに加え、為替相場の変動により、保有・運用する外貨建資産の評価損や為替差損などを想定以上に計上した結果、経常利益は大幅な減益とあんった。
なお、開発完了タイトル数は、家庭用ゲーム機向け10タイトル、パソコン向け1タイトル、携帯端末向け4タイトルの合計15タイトルとなった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社トーセ
- 設立
- 1979年11月
- 代表者
- 代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高56億6200万円、営業利益4億6900万円、経常利益5億500万円、最終利益3億1000万円(2022年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4728