メディアドゥ、16年2月期は39%増収、33%営業増益と大幅増収増益に 電子書籍事業が国内外で拡大 今期も33%増収、26%営業増益と高成長持続

メディアドゥ<3678>は、4月7日、2016年2月期の決算(非連結)を発表、売上高112億4200万円(前々期比39.2%増)、営業利益5億5200万円(同33.7%増)、経常利益5億5300万円(同33.8%増)、当期純利益3億3400万円(同39.5%増)と大幅増収増益での着地となった。
 

ただ、従来予想と比較すると、売上高は1.9%減、営業利益は8.0%減、経常利益は7.8%減、当期純利益は7.0%減と下ブレしての着地となった。売上高については、当初見込んでいたアライアンス案件としての新規大型電子書店立ち上げが中止され、同案件からの初期構築売上、電子書店立ち上げ後のコンテンツ取次売上計画がなくなったことが影響し、業績予想を下回った。

各利益項目は、上記の売上要因に加え、当初見込んでいなかった東証一部への市場変更により上場関連費用が増加したこと、業容拡大のための本社移転を2016年7月に前倒しで行うことを決定したため、移転関連費用等の一部が2016年2月期に計上されたことにより、業績予想を下回ったという。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①電子書籍事業…売上高106億2100万円(前々期比51.1%増)、セグメント利益4億7400万円(同39.6%増)
国内事業拡大としては、引き続き「LINEマンガ」などの大型電子書店へのディストリビューションが堅調に推移するとともに、プリントオンデマンドによるコンテンツ取次など新しい展開も開始した。また、アライアンス展開においても時間制の電子書店をスタートし新しいビジネスモデルとしての今後の事業展開が期待されている。

また、海外流通展開は、海外向けコンテンツ輸出の開始や、LINE Book Distributionによる台湾版「LINEマンガ」のスタートなど、電子図書館展開は、茨城県の龍ヶ崎中央市立図書館、潮来市立図書館に対する電子図書館システムの提供を開始するとともに、法人向けの電子図書館展開の推進体制整備など、それぞれの事業展開を大きく前進させた。

②音楽・映像事業…売上高3億8400万円(同18.0%減)、セグメント利益5900万円(同0.6%減)
音楽配信サービスをスマートフォン向け及びフィーチャーフォン向けに提供したが、モバイル有料音楽配信市場全体の縮小により売上は減少した。

③ゲーム事業…売上高5300万円(同64.3%減)、セグメント利益500万円(同7.7%増)
ソーシャルゲーム市場競争激化により、売上は減少した。

④その他事業…売上高1億8200万円(同57.0%減)、セグメント利益1100万円(同58.5%増)
広告出稿代行コンサルティング業務のソリューションとして広告を一元管理する「Trans-AD」を導入し事業拡大に努めたが、広告クライアントの出稿量の大幅減少により、売上は減少した。

なお、2017年2月期通期の予想については、売上高150億6000万円(同33.4%増)、営業利益7億円(同26.8%増)、経常利益7億円(同26.6%増)、最終利益4億3400万円(同29.6%増)を見込む。
 

 
株式会社メディアドゥ
https://mediado.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディアドゥ
設立
1996年4月
代表者
代表取締役社長CEO 藤田 恭嗣
決算期
2月
上場区分
東証プライム
証券コード
3678
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