2016年3月 転職求人倍率 1.10倍 求人数は16カ月連続、転職希望者数は7カ月連続で過去最高値を更新【DODA調べ】

転職サービス「DODA(デューダ)」を運営するインテリジェンスは、2016年3月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表した。

※転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値。<算出式:転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>

■ 2016年3月の概況
2016年3月の転職求人倍率は、前月横ばいの1.10倍。求人数は前月比+2.2%、前年同月比+42.0%となり、16カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新。転職希望者数は前月比+1.9%、前年同月比+60.5%となり、7カ月連続で最高値を更新した。

業種別では、「IT/通信/インターネット」「メディカル」「メーカー」「商社/流通」「小売/外食」「サービス」の6業種で求人数が増加。特に伸びたのは、「メディカル」(前月比+9.1%)、「商社/流通」(同+3.9%)という。職種別では、「技術系(化学/食品)」を除く10職種で求人数が増加。特に「専門職」(前月比+7.1%)、「技術系(メディカル)」(同+7.0%)が増えたとのこと。






DODA編集長の木下学氏は次のように分析。

<以下、プレスリリースより>


■ 解説 ~転職希望者数は1年前に比べ160.5%と大幅に増加~
求人数、転職希望者数ともに前月から増加し、調査開始以来の最高値を更新しました。3月に入り新たに募集を始める求人の増加幅は落ち着きを見せていますが、継続的に募集をしている求人が引き続き多い状態です。転職希望者にとっては売り手市場が続いていますので、転職希望者数は1年前に比べ160.5%と大幅に増加しました。希望の条件に合致する求人があれば転職をしたいと長期で活動をしている方が多く、転職希望者数が前年比で増加した要因と考えられます。

4月に入っても活発な採用活動を行っている企業が多く、今年度も新たに募集を始める求人数は増える見込みです。企業の採用ニーズは多様化しており、即戦力となりやすい同業種の経験者だけでなく、異業種での経験を持つ人を採用する動きが強まっています。