ガンホー、1Qは売上高29%減、営業益40%減と大幅減収減益に 前年同期の好調の反動とスマホゲーム市場の飽和の影響で QonQでは4四半期ぶり増益に【追記】
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、4月28日、2016年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表、売上高316億9900万円(前年同期比29.0%減)、営業利益141億3400万円(同40.3%減)、経常利益139億6500万円(同41.3%減)、四半期純利益91億9700万円(同39.2%減)と大幅減収減益での着地となった。前年同期は、コラボ企画などにより、2月に過去最高売り上げを達成してた反動に加え、スマートフォン向けゲーム市場の飽和などにより売り上げが減少した。
『パズル&ドラゴンズ』の海外展開では、北米で2015年9月より段階的にテレビCMを開始し、順調に新規ダウンロード数を獲得した。また、中国版については、開発を継続してきたが、直近まで実施していたクローズドベータサービスの結果を踏まえ、パートナー企業であるTencent社と現在リリース時期について最終協議・調整を行っている。
その他、スマートフォン向けゲームでは、パネルRPG『ディバインゲート』のテレビアニメを放送し、新規ダウンロード数の増加や、DAU(Daily Active User、日次アクティブユーザー数)の増加につながった。また、新世代ボードゲーム『サモンズボード』は、2016年1月26日から台湾・香港・マカオへの提供を開始し、同年2月からは台湾でのテレビCMを開始するなど、新しい顧客獲得に努めている。
■QonQでは4四半期ぶりの増益に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は9.7%減と4四半期連続の減収ながら、営業利益は4.2%増、経常利益は3.1%増、四半期純利益は48.8%増と4四半期ぶりの増益に転じた。
なお、2016年12月期の業績予想は非開示。コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、としている。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765