セガサミー、16年3月期の営業益を76%上方修正、100億円→176億円…『パチスロ偽物語』好調とコスト削減で パッケージゲームやAM機器・施設も寄与

セガサミーホールディングス<6460>は、4月28日、2016年3月期の連結業績予想を上方修正し、営業利益を176億円(前回予想100億円)、経常利益164億円(同90億円)、最終利益55億円(同20億円)とした。ただ、売上高については、3550億円から3479億円に引き下げた。従来予想からの修正率は、売上高が2.0%減、営業利益が76.0%増、経常利益が82.2%増、最終利益が175.0%増となる。最終利益は黒字転換となる見通しだ。


 


同社では、遊技機事業において、『パチスロ偽物語』や『ぱちんこCR真・北斗無双』などが堅調に推移したほか、部材リユース等の原価改善施策や営業費用の節減をはじめとした利益率改善施策を積極的に進めた結果、遊技機事業の利益率が大幅に改善される見通しとなった、と説明している。ただ遊技機の一部タイトルの販売を翌期に延期したことから、パチスロ販売台数は約 14.2 万台(前回発表予想 15.4 万台)、パチンコ販売台数は約 19.9 万台(同 20.3 万台)にとどまる。

また、エンタテインメントコンテンツ事業においては、パッケージゲーム分野およびアミューズメント機器分野における第4四半期販売タイトルが堅調に推移したことや、アミューズメント施設分野の運営力強化に伴い、既存店舗売上高前年比が好調に推移し続けたことなどを要因に、エンタテインメントコンテンツ事業における利益水準は前回発表を上回る見通しとなったという。

デジタルゲーム事業では、既存タイトルにおける各種イベントの実施、ゲーム性の向上を目的とした大幅なアップデートなどの施策により収益強化の取り組みを実施したが、開発期間の長期化に伴うタイトル投入スケジュールの延期や、一部タイトルの資産価値の見直しによる一時的費用の計上の影響を補うには至らない見込み。

セグメント別の状況は以下のとおり。