ソニー、16年3月期は営業益329％増の2941億円と大幅増益を達成…「PS4」のソフト販売が大幅に伸長、ハードのコスト削減も寄与

ソニー<6758>は、4月28日、2016年3月期の連結（米国会計基準）を発表し、売上高及び営業収入が8兆1057億円（前の期比1.3％減）、営業利益2941億円（同329.2％増）、最終利益1477億円（前の期1259億円の赤字）だった。

 

売上高については、「プレイステーション4（PS4）」ソフトウエアの大幅な増収や、円安の影響などがあった音楽分野において増収となったものの、スマートフォンの販売台数が大幅に減少したことが響いたという。営業利益の大幅増益については、ゲームやモバイル、音楽、家電での採算が大幅に改善したことが主な要因。ただ、デバイスや金融、映画の採算は悪化したとのこと。

ゲーム関連事業をみると、売上高が1兆5519億円（同11.8％増）、営業利益887億円（同84.3％増）と大幅な増益を達成した。「PS3」のソフトとハードは減収となったものの、「PS4」のソフトウェアとハードウェアの販売が伸びたことが全体として増収を達成した。営業利益の大幅な伸びについては、PS4のソフトウェアの増収と、ハードウェアのコスト削減が奏功したそうだ。

なお、2017年3月期の業績予想は非開示。ソニーでは、熊本地震による2016年度の連結業績への影響を精査中であるため、と説明している。