KLab、1Qは7000万円の営業赤字に転落…『AoE』などの減価償却開始 為替差損も計上 QonQでは増収も2四半期連続の赤字計上に【表追加・追記】

KLab<3656>は、5月10日、2016年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表、売上高48億2000万円(前年同期比14.5%減)、営業損益7000万円の赤字(前年同期10億1900万円の黒字)、経常損益4億3500万円の赤字(同10億100万円の黒字)、四半期純損益4億1300円の赤字(同4億2500万円の黒字)と赤字転落した。
 

『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』は、国内版は2016年3月にユーザー数全世界2500万人&国内1500万人突破に伴う「μ'sic Foreverキャンペーン」の実施により売上が増加した。また簡体字版の売上も増加した。『BLEACH Brave Souls』は、英語版の売上が増加した。その他、『天空のクラフトフリート』の売上が堅調に推移した。

一方、利益面では、『Age of Empires: World Domination』及び『パズルワンダーランド』の減価償却開始などもあって、売上原価が前年同四半期比1.6%増加、直前四半期比7.9%増加。広告宣伝費及び業務委託費の増加で、販売費及び一般管理費は前年同四半期比21.3%の増加、直前四半期比20.1%の増加となった。

さらに、経常利益以降については、為替差損として3億1115万円を計上したことも影響した。

■『スクフェス』の売上増加でQonQでは11%増収、ただし損益は改善せず
業績を四半期推移で見てみると、売上高は前四半期比11.0%増と増収となった。これは『スクフェス』が「μ'sic Foreverキャンペーン」の実施で売上を伸ばしたためと思われる。一方、営業損益はわずかに赤字幅が縮小したものの、経常損益と四半期純損益は赤字幅が大きく拡大した。これは為替差損の影響によるものと言えそうだ。
 

なお、同社は2016年12月期の連結業績予想については非開示とし、第2四半期累計期間(1~6月)の業績予想のみを開示。第2四半期累計期間は、売上高83億2000万円(前年同期比20.3%減)、営業損益3億7000万円の赤字、経常損益8億8500万円の赤字、四半期純損益8億5100万円の赤字と赤字幅が拡大する見通し。

 
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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