【決算分析】カプコンの事業戦略資料より…コンシューマは大型新作を3本、モバイルは『ロックマン』『モンハン』『戦国BASARA』など4タイトル以上を予定

5月9日に発表されたカプコン<9697>の2016年3月期の連結決算は、売上高770億2100万円(前々期比19.8%増)、営業利益120億2900万円(同13.7%増)、経常利益113億4800万円(同4.6%増)、当期純利益77億4500万円(同17.1%増)と増収増益での着地となった。

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今回はカプコンが開示した事業戦略資料から、主に2017年3月期のデジタルコンテンツ事業の戦略についてチェックしてみたい。



■コンシューマはグローバルでの大型新作の投入を予定


まず、コンシューマ向けについては、グローバルでの大型新作の投入に加え、国内でも『モンスターハンターストーリーズ』など人気シリーズの新作を発売する予定だ。さらにVR(仮想現実)やeスポーツなど新たな技術・ビジネスへの対応にも取り組んでいくという。
 
 

■モバイルは『ロックマン』『モンスターハンター』『戦国BASARA』など4タイトル以上を配信へ


続いて、モバイルコンテンツについては、自社IPを活用した新作タイトルの開発を強化するとしており、今期は『ロックマン』『モンスターハンター』『戦国BASARA』など4タイトル以上の配信を予定しているとのこと。

また、アジアにおいて、カプコンブランドのタイトルを展開する方針で、国内で堅調なタイトルを海外で積極的に協業により展開していくことを目指すとしている。

 

なお、デジタルコンテンツ事業の今期計画は、コンシューマ、モバイルコンテンツ、PCその他いずれもラインアップの拡充による増収増益を見込んでいる。
 
 
(編集部:柴田正之)
 
 
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役社長 最高執行責任者 (COO) 辻本 春弘
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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