マーベラス、16年3月期は20%増収、22%営業増益に コンシューマ事業は営業益が2倍に 『ログレス』などオンライン事業はQonQで落ち込む【表追加・追記】

マーベラス<7844>は、5月12日、2016年3月期の連結決算を発表、売上高318億2000万円(前々期比20.3%増)、営業利益54億1800万円(同22.8%増)、経常利益52億2800万円(同14.1%増)、当期純利益36億200万円(同65.4%増)となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①オンライン事業…売上高197億5500万円(前々期比28.5%増)、営業利益41億8200万円(同9.6%増)
ネイティブアプリにおいては、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が引き続き好調に推移し、収益に大きく貢献した。本作は、2015年10月22日よりGarena Online Private Limitedを通じて台湾・香港・マカオでのサービスを開始し、リリース当初より好調な推移となり、同年12月4日時点で台湾におけるApp Storeセールスランキングで1位を獲得いたしました。また、2015年8月28日より『クロノドラゴン ~ななつの光と太初の樹~』を、2015年9月10日より『幕末Rock 極魂(アルティメットソウル)』の配信を開始した。ブラウザゲームは、2015年11月25日より『VALKYRIE DRIVE -SIREN-(セイレーン)』のサービスを開始したほか、既存の各タイトルが底堅く推移した。

②コンシューマ事業…売上高75億4400万円(同18.3%増)、営業利益10億600万円(同100.4%増)
自社販売部門は、ニンテンドー3DS向けに1作品、PS Vita向けに4作品、PS3/PS4向けに1作品で合計6作品の新作タイトルを発売した。また、米国子会社Marvelous USA, Inc.においては、前期発売の『STORY OF SEASONS(ニンテンドー3DS)』(日本名称:『牧場物語 つながる新天地』)のリピート販売や、2016年3月15日発売の『SENRAN KAGURA ESTIVAL VERSUS (PS Vita/PS4)』(日本名称:『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-』)の販売が非常に好調だったことなどから、過去最高益を記録した。

アミューズメント部門は、新型マシン『モンスターハンター スピリッツ』が2015年6月25日より稼働を開始し、堅調な推移となったほか、『ポケモントレッタ』の新弾投入も好調に推移した。

③音楽映像事業…売上高45億2700万円(同3.7%減)、営業利益13億800万円(同20.1%増)
音楽映像制作部門は、主幹事TVアニメ作品「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」の映像商品化を行い、その販売が好調に推移したほか、ライブラリの映像配信や番組販売等の二次利用収入も好調に推移した。

ステージ制作部門は、「ミュージカル『テニスの王子様』シリーズ」や「舞台『弱虫ペダル』シリーズ」などの主力タイトルに加え、「舞台『東京喰種トーキョーグール』」「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」、ミュージカル「さよならソルシエ」といった新作タイトルの公演も多数行い、いずれも好評を博した。 

■QonQでは27%の営業増益を達成 ただし、オンライン事業は25%の減益に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比2.5%減の75億9100万円と減収ながら、営業利益は同27.9%増の14億4600万円と2ケタ超の増益を達成した。ただし、これは大幅な増益を達成したコンシューマ事業の利益への貢献度合いが大きく、オンライン事業のみを見ると、売上高は同7.2%減の44億300万円、営業利益は同25.5%減の8億1400万円となっている。
 

なお、2017年3月期通期の連結業績予想は、売上高340億円(前期比6.9%増)、営業利益60億円(同10.7%増)、経常利益58億5000万円(同11.9%増)、当期純利益41億5000万円(同15.2%増)を見込む。
 
 
 
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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