転職の検討前に会社と給与交渉した方は20%に留まる…9,320名の転職サイト利用者に聞いた「転職を検討する理由トップ3」は

エン・ジャパンは、同社が運営する総合求人・転職支援サービス『エン転職』上で、20代~50代のサイト利用者を対象に「転職とお金」についてアンケートを行ない9,320名から回答を得て、概要を発表した。調査結果では、転職を検討する理由トップ3が「給与」「仕事内容」「残業・休日数」となった。

 


 

■調査結果詳細


1:転職を検討する理由トップ3は「給与」「仕事内容」「残業・休日数」。(図1)
「エン転職」を利用する20代~50代の方に、「転職を検討する理由は何ですか」と伺ったところ、もっとも多かったのは「給与」、全体の61%の方が回答。次いで「仕事内容」(49%)、「残業・休日数」(30%)が挙げられた。年代による差は見受けられなかった。
 
【図1】転職を検討する理由として、当てはまるものを3つまでお選びください。



2:転職を検討する前に、会社に給与交渉をしたことがある方は20%に留まる。(図2)
転職の検討理由で「給与」を挙げた方に、企業や上司へ給与交渉をしたことがあるか伺った。「給与交渉をしたことがある」と回答した方は20%と少数派であることが分かる。給与交渉をした方のコメントを見ると『現状から具体的に何をどうしたら給与が上がるか、上司と相談したことがある』、『できる仕事の量を増やして月給を上げてもらった』など、建設的な話になるよう交渉している様子がうかがえる。
 
一方、「交渉したことがない」という方のコメントでは、 『言っても上がると思えないので時間の無駄』 、『閉鎖的な会社のため相談すると風当たりが強くなる』、『現在の会社では、昇級試験に合格しない限り、給料は変わらないため交渉する余地が無い』など、制度的に難しいから無理といったあきらめの気持ちや交渉後に留まったときに気まずさを懸念している方が多いようだ。
 
【図2】(転職するきっかけとして給与を選択した方)転職を検討する前に会社・上司に相談・交渉をしたことがありますか?


具体的なコメントも紹介。

「交渉したことがある」方のコメント
○基本給が少ないので、少額でもいいので頑張った分ボーナスが欲しいと言ったことがある。 (24歳/女性)
○業績を上げた時などに相談したことはあります、(26歳/男性)
○固定給があげられないのであれば、インセンティブで収入をあげる機会をもらえないか交渉しましたが、結果は副業OKということで落ち着いた。(30歳/男性)
○社長に直訴。貢献事項を纏めた資料を用意。(31歳/男性)
○少し遠い勤務地で交通費がかかるが、会社の規定の交通費は最高1万だった為、その他の理由も含め退職しようと社長に話した際、会社に残ってもらいたいから交通費を上げますと言ってくれた。(31歳/男性)
○内勤営業だが、内勤事務と変わらない給料に不満と伝えたが特に何の変化もなかった。(31歳/女性)
○未経験で後から採用された年上の新人の方が給与が高く、納得がいかないために交渉した。(41歳/男性)
○大きな会社で給与を個人的にあげてもらうことは不可能なので、給与が少ないことを理由に退職したいと何度か相談しました。(42歳/男性)
 
「交渉したことがない」方のコメント
○交渉したかったが、先輩もそんなに多く貰っていないので交渉は諦めた。(28歳/女性)
○希望額を伝えたところで、無理だと分かっているから。(31歳/男性)
○何人かそのような相談をした者はいましたが、会社の回答は「そういう決まりだから」で突き返されてしまっていました。(35歳/男性)
○信頼関係がないから言ってもムダ。(38歳/男性)
○職場上司には給与の決定権はない為、相談したとしても聞くだけに終わり、結果不満を持つ社員のレッテルを貼られる事になりかねない。(41歳/女性)
○相談しても意味がない。(43歳/男性)
 
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン転職』利用者
■有効回答数: 9,320名
■調査期間:2016年4月27日~2016年5月31日

 
 
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