【レビュー】高評価続出のVR RPG『Vanishing Realms』をプレイ 敵との対峙では思わず足を踏ん張る…剣と盾を胸元で構えて臨戦態勢に



オンラインゲームプラットフォーム「STEAM」にて配信されているHTC Vive向けソフト『Vanishing Realms』。

本作は、神秘的な遺跡(古代の墓)を探索するアクションRPG。HTC Viveのハンドモーションコントローラーを駆使して、迫りくる敵を剣で撃退し、遺跡の謎を解いていく没入感満点の作品となっている。2016年4月5日にリリースしてから、STEAM上でも世界中から高評価が続出。今回は、そんな『Vanishing Realms』を紹介しよう。

操作方法は、おもにコントローラーのトラックパッドで移動し、トリガーボタンで物を掴んだりできる。道中、様々なギミックを掻い潜っていくのだが、基本前述したシンプルな操作で乗り越えていく。

ゲーム開始後は、簡単なチュートリアルをほどほどに、すぐさま遺跡へと放り出される。移動する分には困らないが、基本的に遺跡内部は狭い。そうした作りも相まって、妙な圧迫感と緊張感で開始早々から手に汗握ることだろう。

行く先々には、鉄針や大鎌など痛々しいギミックが待ち受けており、それらを松明(たいまつ)片手に慎重かつ大胆に進んでいくさまは、さながら映画「インディ・ジョーンズ」の如く。また、道中にはダイヤやコインなどお金も落ちている。手に入れたお金は、途中武器などと交換できるため、積極的に拾っていくことをお勧めする。
 



▲敵が登場!

本作で特筆するべきは、その洗練された武器・盾のモーション。剣を持っているとき、敵の近くでコントローラーを素早く動かすことで、攻撃を当てられるのだが、その接触した瞬間は確かな手応えを感じる。また、弓を扱う敵の奇襲に対しては、盾でカバー可能。

右手で剣を構え、左手で盾を据える。迫ってくる敵に対して、思わず足を踏ん張り、コントローラーもついつい胸元に持っていくなど、プレイヤーは臨戦態勢に入っている自分に気付くだろう。剣を振り、盾で防御するなど、何気ないヒット&アウェイでも、等身大の敵キャラクターに挑んでいく過程には興奮する。
 

▲強力な敵の一振りも、盾を構えればガードできる。
 

▲敵による弓矢の攻撃。盾を持っていなくとも、タイミングよく剣を振ればこの通り。


▲また、剣のほかに弓矢も扱える。スリングショットのように、矢を手前に引いて離すことで矢を放てる。引いた力に応じて飛距離も変わってくる。


▲ゲームは、薄暗い遺跡のシーンだけではない。進んでいくと、月明りが照らす夜の森や海の場面にも遭遇できる。


『Vanishing Realms』は、遺跡のなかをじりじりと進んでいく緊張感が味わえる。迫ってくる敵を黙々と倒していくのではなく、きちんとアイテムを駆使して謎を解いていくなど、ダンジョンを攻略していく過程や成長を感じられるのも魅力だ。なお、現在は7月5日(恐らく米国時間)までサマーセールとして20%OFFになっている。


■『Vanishing Realms』
 

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