創通、3Qは売上高2%減、営業利益4%増とほぼ横ばいの推移に エンターテインメント創出事業や海外事業など新事業による積み上げが乏しい結果に

創通<3711>は、7月8日、2016年8月期の第3四半期累計(9~5月)の連結業績を発表、売上高176億7000万円(前年同期比2.2%減)、営業利益28億100万円(同4.0%増)、経常利益28億円(同6.4%増)、四半期純利益17億9500万円(同12.5%増)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①メディア事業…売上高131億400万円(前年同期比2.2%減)、営業利益10億1700万円(同30.8%増)
継続番組である「それいけ!アンパンマン」「カードファイト!!ヴァンガードG ギアースクライシス編」などのほか、ガンダムシリーズ待望の新作シリーズとなる「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」および自社原作のオリジナル作品「アクティヴレイド-機動強襲室第八係-」、その他「クロムクロ」「あんハピ♪」などの新作テレビアニメーション番組などについてのプロデュースを計画通り実施し、通期では前期と同数となる26作品について製作出資・製作委員会の組成・共同運営並びにプロデュース事業を実施する見通しとなっている。さらに、ゲーム会社との協業によりスマホゲーム『夢色キャスト』をプロデュースした。

遊技機及びゲームなどのキャラクターグッズの広告収入並びに就職情報事業を行う子会社ジェイ・ブロードについても概ね堅調に推移した。これらの既存事業は順調に推移しているものの、新たなビジネススキームによるエンターテインメント創出事業及び海外事業といった新規事業による実績の上積みが乏しく、前年同期に比べ売上高が伸び悩む結果となった。また、コンテンツの投資額が減少したことおよび当該償却額が減少したことが、短期的には営業利益を押し上げる要因となった。

②ライツ事業…売上高は40億1300万円(同2.7%減)、営業利益17億8900万円(同7.5%減)
「ガンダム」シリーズに関し、国内の課金型ゲームの版権収入が前年同期に比べ減少傾向が続くものの、アーケードゲーム・遊技機・海外の版権収入等が増加したことから、ほぼ横ばいで推移した。「ガンダム」シリーズ以外の版権収入についてはDVD・BD等の販売による版権収入(配分金)が減少したが、海外の版権収入などが増加したことにより、ほぼ横ばいで推移した。

③スポーツ事業…売上高は5億5200万円(同0.8%増)、営業利益4300万円(同12.2%減)
スポーツ事業におきましては、概ね期初の予定通りに推移した。

なお、2016年8月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高245億円(前期比2.5%増)、営業利益35億円(同2.6%増)、経常利益35億円(同3.2%増)、当期純利益22億円(同5.1%増)の見込み。
 
 
 
株式会社創通
https://www.sotsu.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社創通
設立
1965年10月
代表者
代表取締役社長 難波 秀行
決算期
3月
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