【速報】シリコンスタジオ、2Qは売上高8%減、1.7億円の営業赤字を計上 開発推進支援事業の失注、案件遅延が響く QonQでも2四半期連続の赤字に

シリコンスタジオ<3907>は、7月8日、2016年11月期の第2四半期累計(12~5月)の連結決算を発表、売上高35億1200万円(前年同期比8.1%減)、営業損益1億7400万円の赤字(前年同期2800万円の赤字)、経常損益1億9300万円の赤字(同3400万円の赤字)、四半期純損益1億2500万円の赤字(同2100万円の赤字)となった。
 

開発推進・支援事業では、既存及び新規ミドルウェアの販売件数および保守サポート継続件数は前年同様に推移したものの、当初見込んでいたミドルウェアの新規ライセンス販売が受注に至らなかったほか、一部の大型プロト開発案件について案件内容の見直しにより遅延することとなった。また、コンテンツ事業では、携帯端末向けの既存ゲームタイトルのダウンロード数が増加したものの、主に2015年11月期にリリースしたタイトルのゲーム内コンテンツの消費が早く、収益継続のための施策の効果が限定的となった。人材事業は、人材派遣及び紹介件数が堅調に推移した。

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①開発推進・支援事業…売上高13億2000万円(前年同期比18.1%減)、セグメント損益3700万円の赤字
ゲーム開発者向けミドルウェア「OROCHI4」「Mizuchi」などの商品が新規販売で18件、ミドルウェア保守サポートの継続が100件となった。また、顧客からの複数年にわたる開発依頼案件の継続、及びソフトウエアのライセンス供与によるロイヤリティ収入の継続があったものの、当初見込んでいたミドルウェアの新規ライセンス販売が受注に至らなかったこと、一部の大型プロト開発案件について案件内容の見直しにより遅延することが響いた。

また、連結子会社イグニス・イメージワークスにおいて、遊技機器業界の射幸性を抑制することを目的とした規制強化により、クライアント企業における既存遊戯機器の法的規制への対応業務に伴い、新規開発案件の開始時期が第3四半期会計期間以降に遅延することになった。

②コンテンツ事業…売上高16億6000万円(同6.5%減)、セグメント利益7278万円(同58.5%減)
主要タイトルの動向は、『逆襲のファンタジカ』はダウンロード数が約15万増加し全世界で813万に達した。『刻のイシュタリア』はダウンロード数が約59万増加し全世界で302万に達した。『戦国武将姫-MURAMASA-』はダウンロード数が約7万増加し85万に達した。『グランスフィア』はダウンロード数が約24万増加し全世界で156万に達した。『戦国姫譚MURAMASA-雅-』についてはダウンロード数が約91万増加し383万に達した。一方で、主に2015年11月期にリリースしたタイトルのゲーム内コンテンツの消費が早く、収益継続のための施策の効果が限定的となった。

③人材事業…売上高5億3900万円(同20.3%増)、セグメント利益8900万円(同24.5%増)
派遣先企業で稼動中の一般派遣労働者数は延べ1,032名、第2四半期連結累計期間における有料職業紹介の成約実績数は47名となった。

■QonQでは減収、赤字幅拡大に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比2.1%減の17億3700万円となった。また、各利益項目については、2四半期連続の赤字計上となり、前四半期と比べて赤字幅拡大している。
 

なお、2016年11月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高93億6900万円(前期比13.8%増)、営業利益3億円(同12.7%増)、経常利益2億6400万円(同4.5%増)、当期純利益1億4900万円(同2.1%増)を見込んでいる。
 
 
 
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
企業データを見る