ケイブ、16年5月期は通期での黒字転換を達成…営業益は前年同期4.5億円の赤字から1億円の黒字に転換! 『ゴシックは魔法乙女』が業績拡大をけん引【グラフ追加・追記】

ケイブ<3760>は、7月13日、2016年5月期の連結決算を発表、売上高23億4400万円(前々期比40.8%増)、営業利益1億500万円(前々期4億5500万円の赤字)、経常利益1億300万円(同4億8500万円の赤字)、当期純利益9500万円(同7億2800万円の赤字)と大幅な黒字転換を達成した。
 

2015年4月にサービスを開始し、1周年を迎えたスマートフォンネイティブゲーム『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~』が業績拡大をけん引し、通期業績の黒字化を達成した。また、ゲーム資産の新たな活用方法を開拓すべく、2015年11月にPCゲームのダウンロード販売プラットフォーム「Steam」に進出し、当事業年度中に2タイトルをリリースした。さらには、新たな収益モデルとして、広告を活用した完全無料のシューティングゲームアプリ『怒首領蜂一面番長』を2015年12月にリリースした。

■QonQでは増収確保も各利益項目で減益に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比3.5%増の6億4200万円と順調に拡大した。一方、各利益面については、3四半期連続の黒字計上となったものの、QonQでは減益となっている。その要因となっているのは、販売管理費が第3四半期の3億4200万円から4億3400万円に拡大していることだ。これは5年ぶりのリアルイベント開催など、マーケティング施策を強化した影響が出ているものと思われる。
 

なお、2017年5月期通期の業績予想については非開示。『ゴシックは魔法乙女』が好調に推移し、2016年5月期は黒字化を達成したが、1タイトルへの依存度が高くなっており、『ゴシックは魔法乙女』の動向によって全社業績が大きく左右されることから、現時点においては、信頼性の高い通期及び半期の業績予想数値を算出することが困難であるためとしている。
 
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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