英国Kudan、「Kudan+Unity」アップグレード版をリリース…ARゲームに対応した精度の高いマーカレスARが作成できるエンジン


英国Kudanは、7月20日、欧州で既にリリースしている「AR(Augmented Reality:拡張現実)エンジン(SDK:ソフトウェア開発キット)」に、Unity 3Dに対応した機能を追加した「Unity Package」のアップグレード版「Kudan & Unity:The 1.2 Upgrade」のダウンロード提供を開始した。

同社によると、『Pokemon Go!』は、ジャイロセンサーを使用した「マーカレスAR」と呼ばれる技術を使っているとのこと。ARはスマートフォン上で、現実世界にCGを重ねて表示する技術だが、「マーカレスAR」はこれまでのARのように特定の印刷物(マーカー)を見た際に表示されるだけではなく、印刷物なしでもどこにでも表示できる。 さらにマーカレスARには2つの種類があり、 ジャイロセンサーを活用したものと、自分がどこにいるか判断し場所のマッピングを同時に行うSLAM技術を使用したものがある。

同社では、Kudan Engineを使用することで、開発会社は、マーカレスARの最新技術SLAMを使用した、よりリッチなARゲーム、アプリなどが開発できるという。また、GPSと併用して利用することで、特定の場所にユーザーを誘導することも可能だ。さらに、高品質かつ最速の画像認識が可能で、これまでのようにポスターや広告を見てから認識まで待つ必要なく、即時にCGコンテンツが表示する、といったことができるそうだ。


■アップグレードの内容について
・全てのデバイスへの対応
・Android上でのより信頼性の高いトラッキング
・iOS上でARシーンを切り替える機能
・Windowsプレイモード上でのより高い安定性

 
【技術デモ】