【ゲーム株概況(7/29)】決算受けて一喜一憂 コナミ高く、ボルテージ大幅安 格上げの任天堂が高い 空売り規制のコロプラは買い戻しか

7月29日の東京株式市場では、日経平均は反発。前日比92円43銭高の1万6569円27銭で取り引きを終えた。日銀金融政策決定会合を受けた円高を嫌気して売りが強まる場面があったものの、ETF買い入れの増額などを下支えにして堅調な値動きとなった。

こうしたなか、決算シーズンということもあり、ゲーム関連株は決算発表に一喜一憂する展開だった。コナミホールディングス<9766>がしっかり。この日発表した第1四半期決算は40%営業増益となったことが好感された模様だ。

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他方、業績予想を下方修正したボルテージ<3639>が大幅安。2016年6月期の連結業績予想の下方修正を発表しており、特に利益面の修正率が営業利益で33.8%減に達するなど大きかったことが嫌気されたようだ。第2四半期の赤字幅が拡大したenish<3667>もさえない。

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このほか、前日ストップ安まで売り込まれたコロプラ<3668>はこの日は4.3%高の1549円と買われた。空売り価格規制が行われたこともあり、買い戻しが入ったものとみられる。
 
任天堂<7974>は425円高の2万1505円と買われた。売買代金でトヨタを抑えて首位となるなど、引き続き大商いだった。SMBC日興証券が同社の投資判断を「3」から「2」に格上げするとともに、目標株価を1万4500円から2万1500円に引き上げたことが手がかり材料視されている。



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