セガサミーHD、第1四半期は営業利益30億円、前年94億円の赤字から黒字転換に成功 遊技機とエンタテインメント事業が大幅改善

セガサミーホールディングス<6460>は、8月2日、第1四半期(4-6月期)の連結決算を発表し、売上高706億円(前年同期比33.4%増)、営業利益30億円(前年同期94億円の赤字)、経常利益29億円(同87億円の赤字)、最終利益41億円(同79億円の赤字)となり、大幅増週・黒字転換に成功した。遊技機事業とエンタテインメントコンテンツ事業の収益が大幅に改善したことが主な要因。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。

■遊技機事業

売上高212億円(同114.8%増)、営業利益3億円(前年同期は67億の赤字)だった。『パチスロ コードギアス 反逆のルルーシュ R2』等の販売が好調に推移し、前年同期実績を上回る2万9000台の販売となった。パチンコ遊技機は、液晶非搭載ながらシンプルかつストレスのない遊技性を実現した『CRビッグドリーム~神撃99Ver.』等の販売が好調だった。


■エンタテインメントコンテンツ事業

売上高467億円(同17.9%増)、営業利益49億円(前年同期は6億円の赤字)だった。『ファンタシースターオンライン2』がPS4でも配信を開始し、同時接続数が過去最大となる13万人を突破した。スマートデバイス向けは新作タイトル『蒼空のリベラシオン』を投入したほか、『チェインクロニクル』や『ぷよぷよ!!クエスト』『オルタンシア・サーガ』など既存主力タイトルを中心に堅調に推移した。

パッケージゲーム分野では、『Total War』シリーズの最新作『Total War: WARHAMMER』などの海外向けタイトルが好調に推移しており、販売本数は前年同期を上回る241万本となった。

また、アミューズメント機器分野では、新作タイトル『艦これアーケード』を導入し、全国のゲームセンターでプレイ待ちの行列が発生するなど、好調な滑り出しとなった一方で、新機種の導入やラインナップの拡充を進めているカジノ機器において、研究開発費などの先行費用が発生した。

アミューズメント施設分野では、既存のゲームセンター業態におけるプライズなどの運営強化や、新作タイトル『艦これアーケード』等のビデオゲームを中心に稼働が好調なことから、国内既存店舗の売上高は前年同期比で11.2%増と好調に推移だった。

映像・玩具分野では、劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』が前作に続きシリーズ最高の興行収入を記録したほか、玩具は『アンパンマン』シリーズなどの定番・主力製品やサービスを中心に販売した。



■リゾート事業
売上高26億円(同21.7%減)、営業損益8億円(前年同期は5億の赤字)だった。


 
■2017年3月期の見通し

2017年3月期は、売上高3800億円(前期比9.2%増)、営業利益200億円(同13.5%増)、経常利益200億円(同21.9%増)、最終利益100億円(同86.2%増)を見込む。

 
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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