モブキャスト、第2四半期は5100万円の営業赤字…新シーズン開始に合わせて「モバプロ」の広告宣伝強化で

モブキャスト<3664>は、8月5日、第2四半期累計(2016年1~6月期)の連結を発表し、売上高16億3900万円(前年同期比7.3%減)、営業損益5100万円の赤字(前年同期1億5800万円の赤字)、経常損益8600万円の赤字(同1億5200万円の赤字)、最終損益1億9900万円の赤字(同1億2700万円の赤字)だった。
 


同社では、「18 キミト ツナガル パズル」の運営強化に取り組み、「おそ松さん」をはじめとする有名アニメIP、声優、Youtuberとのコラボレーションによる新規ユーザーの獲得及びゲーム内イベント実施による既存ユーザーの継続率向上施策等を実施した。

また、外部デベロッパー製コンテンツとしては、ヤマトクルー「宇宙戦艦ヤマト2199 イスカンダルへの旅路」、マイネットゲームス「三国INFINITYエクスタシー」など計10本のタイトルを配信した。さらに、海外事業として、中国オンラインパブリッシャー大手であるMorning Tec社との「18」の中国での配信に係るライセンスアウト契約による売上を計上した。

なお、ブラウザゲーム及び自社運営プラットフォーム「mobcast」の運営については、マイネットと包括的業務提携契約を締結し、同社と共同運営を行う。この提携により、今秋から来年にかけて配信を予定している新規タイトルの開発に注力できる体制を整えた。

また、損益面はいずれも赤字となったが、「モバプロ」のシーズン開始及びアップデートに伴う広告宣伝を実施したことによる。このほか、最終損益のみ赤字幅が大きくなっているが、FIFPro Commercial Enterprise B.V.に対する解決金の支払いを特別損失として計上したことが響いた。


【追記】
第2四半期期間(4-6月期)をみると、売上高が前四半期比8.5%減の7億8300万円、営業損益が6600万円の赤字(前四半期1500万円の黒字)、経常損益が7300万円の赤字(同1300万円の赤字)、最終損益が1億8600万円の赤字(同1300万円の赤字)だった。売上高と営業損益の四半期別推移をグラフにすると以下のようになる。
 
【モブキャストの四半期売上高・営業利益の推移(億円)】


2017年12月期の予想は非開示。同社では、「事業環境の変化が激しく、かつ、新規タイトルについての不確実性が高いことから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため」と説明している。
株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
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